最初に
こんなにも人間と共生している犬ですが、
実は人間とは大きく見ている世界が異なります。
もちろん身長の高さや視力等もありますが、
大きく違うのは色の認識力です。
時には犬は色盲だなんて言われたりもします。
(色盲と表現するのも人間が基準というか正常みたいな表現なので
正しいとも思いませんがあえて人間との相違を表現するために
今回はこの言葉を使っています。)
ということで今回は犬の色の見え方についてまとめて見ました!
目次
人間と犬の生物的構造の違い
人間の目には3種類の色を感じる錐体細胞があり、
それぞれ赤色を認識できるL錐体、
緑色を認識できるM錐体、
青色を認識できるS錐体があります。
この赤、緑、青の3色を組み合わせで我々の世界はできていると言っても過言ではないのです。
一方で犬には青と黄緑色を認識できる2種の錐体しかありません。
そのため人間よりも色を認識できる範囲が狭く、
認識できる色が少ないのです。
犬に見える色、見えにくい色

犬に見えやすい色
- 青
- 水色
- 黄色
犬に見えにくい色
- 赤
- オレンジ
- ピンク
- 緑
ちなみに犬にとって赤と緑は
かなり似た色に見えると考えられています。
犬の世界はどう見えている?

なぜこうなる?
人間の赤色を認識する仕組みが犬には存在しないため。
なぜ犬は色覚が少ないのか

それはオオカミ時代の名残
犬の祖先であるオオカミは薄暗い時間帯に活動していました。
オオカミは厳密的に夜行性ではなく、
薄暗い時間帯、
薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)と言われており明け方や夕方に活動的に動いていました。
日中は寝ていることが多く、
夜間は日中に比べると活動的と言えました。
(とはいえ飼育下でのオオカミはまた生態が異なると思います。)
そのため、
色を見分ける能力よりもわずかな光を捉える能力が長けていました。
犬は人間より優れている視覚もある
色覚では人間が有利ですが、
犬には人間よりも優れている部分もあります。
(個体差、犬種差は大きいです!)
・動体視力
人間よりも犬の方が動くものを見つけるのが得意です。
おおよそ人間の4倍ほどの能力と言われています。
一方で犬は動いていないもの(静止物)をじっと見つめる際の視力は弱い傾向にあります。
数値にすると人間で0.1-0.3程度と言われています。
・暗所視力
これは多くの人が知っている通り、
犬は人間よりも薄暗い場所でも目が利きます。
犬が暗所能力が長けているのには、
タペタムという網膜裏の層が大きく関係しており、
瞳に入ってきた光をこのタペタム層でもう一度反射することでわずかな光でも認知することができます。
そして、猫ほどではないにしろ、
瞳孔を人間よりも大きく動かすことができ、
それにより暗闇でも効率的に光を瞳に入れることができます。
また、桿体細胞と呼ばれる光や明るさを感じ取る細胞が人間よりも非常に多く瞳に存在しています。
これらの理由から犬は人間よりも暗視能力に長けていると言われています。
・視野
犬種によっては人間より広いと言われています。
人間の視野角はだいたい180度。
一方、瞳が正面についている犬種の視野は大体240-250度ほどと言われています。

瞳が横向き近くについている犬(例えばアフガンハウンド、サルーキ、ボルゾイなど)は約270度という非常に広い視野を持っています。
これらの犬種は視野が広いことからサイトハウンド(視覚ハウンド)と言われています。
サイトハウンドと呼ばれる犬種の犬たちはスラリとした体躯と長い手足、細長いマズルが特徴でその脚力を活かし獲物を追う狩猟犬として活躍していました。
おもちゃ選び、日常生活に活かせる犬の色覚

ボールやディスク
・おすすめ(視認しやすい)
青、黄色
・避けたい色(視認しにくい)
赤、緑
芝生の上では特に見つけにくく、
青色や黄色のおもちゃがおすすめです。
ノーズワークなど
犬の見え方を考慮すると、
より効果的、より楽しめるのではと思います。
まとめ
犬は白黒で見ているわけではないですが、
青と黄色は認識しやすい一方で赤や緑は区別しにくく、人間の見ている世界とは色彩がかなり異なります。
犬の視覚に映る色彩はオオカミ時代の生活に適応した結果の所以です。
愛犬の見ている世界を知ることで、遊びや環境づくりにより活かせると思います。
愛犬のおもちゃは何色が多いですか?
意外と見つけにくい色を使っているかもしれません!

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