暖かくなってくると今年も対策が始まるノミダニシーズン。
投薬タイプや体に垂らすタイプ、虫除け首輪やスプレータイプの虫除けなど現在、様々なタイプがあります。
1番主流なのはネクスガードなどの経口投与の投薬タイプではないでしょうか。
動物病院でも1番勧めらますし、最近はテレビのCMでも大々的に放映しています。
安全であると言われていますが、本当に安全なのか、副作用などについてもまとめてみました
目次
投薬タイプの予防駆虫薬
・ネクスガード
https://n-d-f.com/nexgard (ネクスガード紹介サイト:日本語)
https://nexgardforpets.com (ネクスガード公式サイト:英語)
おそらく経口投与するおやつタイプの予防/駆虫薬で最もメジャーなのはこのネクスガードではないかと思います。
美味しいビーフフレーバーによる嗜好性が特徴のおやつタイプです。
ソフトジャーキーのような柔らかく、しっとりとした食感です。
月に1回の投与で効果は1ヶ月持続します。
投薬から、ノミは6時間以内、ダニは12時間以内に駆除ができるとのこと。
ノミダニに限らず、フィラリアや線虫にも効果があります。
ネクスガードの有効成分はアフォキソラネルです。
2014年初頭に米国で承認された、比較的歴史の長い予防/駆虫薬です。
・クレデリオ
https://mypetandi.elanco.com/jp/credelio
最近テレビでのCMも放送中です。
ビーフフレーバーの錠剤タイプ
月に1回の投与で1ヶ月間効果が持続。
飲んでから4時間でノミダニに対して効果が発現。
有効成分はロチラネル
・シンパリカ
https://www.zoetis.jp/ca/dogs/simparica/po/index.aspx
ミートフレーバーのチュアブルタイプ
飲んでからノミは3時間、ダニは8時間で駆除が可能。
月に1回の投与で効果は1ヶ月間持続。
有効成分はサロラネル
2016年に米国で承認で比較的まだ新しい薬
・ブラベクト
(ブラベクトのHPだけ何故かURLが載せられず、、)
有効成分はフルララネル
大きな特徴である、3ヶ月に1度の投与で効果が3ヶ月持続する。
フレーバーがついたチュアブルタイプと錠剤タイプがある。
投薬タイプの予防/駆虫薬の仕組みと危険性
このような口から摂取することで効果が発現するタイプの予防/駆虫薬は、虫の神経系に作用し神経を阻害することによって殺虫します。
例えばイソキサゾリンという成分を例に挙げてみましょう。
予防/駆虫薬の多くにはイソキサゾリンと呼ばれる成分が含まれています。
この成分が犬の血液に入り、血管を利用して身体中に循環します。
そしてイソキサゾリン入りの血液を虫が吸血して殺虫する仕組みになります。
イソキサゾリンは虫の神経を阻害、麻痺を起こし殺虫する作用があります。
ノミやダニを殺す作用がありますが、犬に対して悪い影響はないのでしょうか。
この成分に限定されたことではありませんが、もちろん犬にとっても負担はあります。
そしてこのような予防/駆虫薬は少なくとも1ヶ月間効果が持続します。
つまり、1ヶ月間は犬の体内に留まっているということになります。
もし、このような成分や薬に対して副作用が生じた場合、犬の体内からその薬の成分を取り除くことは困難を極めるのです。
米国の薬物有害事象報告書によると、このような予防/駆虫薬において、どの製薬会社の薬にも副作用があるとのこと。
報告されている最も一般的な副作用は、嘔吐、嗜眠、下痢です。
発作が起きた件数は多く、2016 年第 1 四半期のネクスガードとブラベクトの発作件数はそれぞれ 22 件でした。
また、同じ期間にネクスガードとブラベクトで 9 件の死亡が報告されています。
ネクスガードの場合、9人の死亡のうち5人が安楽死によるものでした。
ここでネクスガードとブラベクトの件数が多い理由は購入数が多いことにあります。
シンパリカは承認後まだ歴史が浅く、購入し実際に投与している割合がまだ少ないため、発作が起きている件数も少ないです。
副作用というのは承認後数年経ってから少しずつ出てくるものなので、おそらくシンパリカは今から副作用の報告が出てくることが予想されます。
米国ではこのような予防/駆虫薬タイプのノミダニ駆除予防薬を処方しないと決めたり、副作用を注意喚起している獣医師が現れてきている傾向にあります。
日本では殆どの獣医師が一貫して安全性は確立されている、飲んだほうが良い、まとめて購入すると安くなるというように購入と投薬を勧めていることが多いように感じます。
また商品のページにノミダニによる被害や危険性、投薬の重要性はわかりやすく明示してあるものの、副作用があることは小さく下の方に記載してあるなど、
ノミダニがもたらす感染症の危険性>予防/駆虫薬の危険性
という傾向のようです。
無論ノミダニがもたらす感染症も危険で、時には犬のみならず人間にまで症状が及ぶものもあり、危ないものであるのは事実です。
米国食品医薬品局:FDA は、
「イソキサリン含有ノミおよびダニ製品に関連する潜在的な有害事象」に関する報告書を発表しました。
FDAは特に、「イソキサゾリン製品は、一部の犬や猫において筋肉の震え、運動失調、発作などの神経学的副作用と関連している」と警告を出しました。
このように危険性が指摘されているイソキサゾリンですが、それでもこの成分が採用される背景には、
犬はノミダニよりも身体が大きいため、ノミダニには致死量でも犬に対しては致死量ではないという安全神話があるためのようです。
確かに数字的にはこの理論は正しいかもしれませんが、基本的に予防/駆虫薬は長期間投薬するものです。
毎月毎年与え続けていたらどうなるのでしょうか。
実は製薬会社では3ヶ月の安全性実験しか行われていないため、誰もわからないのです。
ちなみに3ヶ月間の投与では安全性が報告されています。
どのような成分が危険か
⚫︎ノミやマダニを退ける、殺虫する成分
・アフォキソラネルー イソキサゾリン系 (ネクスガードの主成分)
・フルララネルー イソキサゾリン系 (ブラベクトの有効成分)
・サロラネルー イソキサゾリン系 (シンパリカの有効成分)
・ロチラネルー イソキサゾリン系 (クレデリオの有効成分)
・スピノサド – 園芸用殺虫剤によく含まれる成分、虫にとって有毒な土壌バクテリアから作られています。
・ルフェヌロン – 卵の孵化を防ぎ、ノミの成長を防ぐ
⚫︎体内にいる虫を排出する、体の表面にいる虫を落とす駆虫成分
・ミルベマイシンオキシム – フィラリア、および鉤虫や回虫などの内部寄生虫に対する駆虫薬
・モキシデクチン – フィラリアや腸内寄生虫を制御する抗寄生虫薬
・ピランテル – 駆虫薬
・プラジカンテル – サナダムシなどの寄生虫に使用される駆虫薬
ノミとダニの治療薬は長期間投与されることが多く、暖かい気候であればあるほど投与期間は長期化します。
また、犬が寄生虫に寄生されていなければ駆虫薬は本来必要ではなく、少なくとも予防薬のみが本来は必要です。
つまり、2つ目の一覧にまとめた成分が含まれている製品を予防目的で使用するのは予防するばかりか犬の負担が大きくなってしまうということです。
ただ、予防薬といってもノミダニを殺虫する成分なので長期間の使用は安全性に懸念があります。
また、おやつの添加物を気にする方は多いと思いますが、予防/駆虫薬に含まれる添加物も意外と見落としがちです。
例えば、香料、保存料、保湿剤、着色料などが含まれる場合があります。
スポットタイプやスプレータイプの予防/駆虫剤についてはこちらでもまとめています。
薬剤に頼らない方法も紹介しています。↓
まとめ
今回は経口投与する予防/駆虫薬に焦点を当ててまとめてみました。
毎月しっかり投与している飼い主さんも多いのではないでしょうか。
かくいう私も昨年までノミダニのシーズンは毎月しっかり与えていましたし、
かかりつけの獣医師先生に安全性について聞きましたが問題ないと聞いていましたししっかり安全だとばかり思っていました。
もちろん虫を予防できることならしたいですが、毎月殺虫成分を与えるリスクを考えると投与は悩みます。
ただ虫が媒介する感染症も危険であることは紛れもない事実なので、虫除けもしっかりしたいところ。
安全性の高い予防薬があればそれを使いたいのですが、調べたところなさそうなんですよね。
何か痒い所に手が届くものはないかと気温が上がるのを目前に悩んでいます。
参考にしたサイト
⚫︎https://www.dogsnaturallymagazine.com/bravecto-nexgard-simparica-oral-flea-tick-preventives-safe
⚫︎https://www.greenpeas-ahp.co.jp/archives/1701
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