はじめに
私は犬に鎖骨がないことは知っていたのですが、
先日知らなかったとすごい驚かれている長年犬と暮らしている方を見かけたので
意外と知らないのか!?と思い記事にしました。
目次
なぜ犬には鎖骨がないのか

人間をはじめ多くの哺乳類には、肩と胸骨をつなぐ「鎖骨(さこつ)」があります。
人間の場合、鎖骨は腕と体幹を繋いでいます。
これにより、私たちは腕を押したり、
持ち上げたり、振り回したりすることができます。
しかし犬には、鎖骨が退化しており、骨として機能していません。
犬には鎖骨がないため、犬は前肢で押したり持ち上げたりできません。
鎖骨がない代わりに犬の肩は、動きと安定性を担う25個の筋肉と軟骨で構成されています。
犬の体は、走る、跳ぶ、そして曲がるといった四足歩行での移動のために骨格が設計されています。
犬が鎖骨の代わりに持つ小さく柔らかな軟骨のおかげで犬はスピード出して走ることができ、俊敏な動きができてori,
犬の肩にある25個の筋肉は、安定性と柔軟性という、ほぼ相反する役割を担っています。
鎖骨があると肩の動きが制限されやすくなりますが、
鎖骨がないことで犬は肩甲骨(けんこうこつ)が体の側面で自由に前後へ動くようになり、
その分、ストライド(歩幅)を大きく取れるようになりました。
つまり、鎖骨がないのは「俊敏さ」「スピード」「しなやかな動き」を得るための進化なのです。
鎖骨がないことで犬が“できること”
鎖骨がないことで、犬には次のようなメリットがあります。
⚫︎ダイナミックな走りができる
肩甲骨を自由に動かすことで前脚の可動域が広がり、
速く走ったり高く跳んだりできるようになります。
⚫︎衝撃を吸収しやすい
前脚と胴体の間に「柔軟な筋肉と腱」があり、
走る・着地する時の衝撃を和らげます。
⚫︎地面の感触を敏感に感じ取れる
鎖骨がない分、前脚の振動や感覚がダイレクトに筋肉へ伝わり、
地形やバランスの変化を素早く察知できます。
鎖骨がないことで犬が“できないこと”
反対に、鎖骨がないことで人間や他の動物のようにできない動きもあります。
⚫︎前脚を“横に開く”動作が苦手
肩が自由に動く分、外側へ大きく広げるような動きは苦手。
(だから犬は「バンザイ」ポーズや腕を横に広げることができません。)
⚫︎物を“掴む”・“持つ”動作ができない
肩の構造上、手を器用に使うことができず、物を押さえる・引き寄せるといった動きに限られます。
鎖骨がないことに関連して注意したい飼育ポイント
犬の肩まわりは、骨ではなく筋肉と腱で胴体にぶら下がっているような構造です。
そのため、飼い主として以下の点に注意が必要です。
⚫︎ハーネス選びに注意!
肩甲骨の可動域を妨げるハーネスは、歩き方や姿勢に悪影響を与えることがあります。
→ 肩の動きを邪魔しない「Y字型ハーネス」や「前胸が開いたタイプ」がおすすめ。
⚫︎過度な段差の上り下りやジャンプに注意
柔軟とはいえ、肩関節に負担がかかりやすいため、ソファや階段の昇降は控えめに。
⚫︎犬の前足の脇に手を入れて持ち上げるのはNG
人間の子供を抱き上げるように前脚の脇に手を入れて持ち上げるのは実は危険な抱き上げ方。
鎖骨がなくバンザイができない犬を強制的にバンザイさせるようなもので肩に大きな負担がかかります。
お腹の下とお尻を持ちゆっくり持ち上げるようにしましょう。
犬の肩を強く健康に保つために。
マッサージやストレッチは筋肉ケアが肩の健康維持に効果的。
肩甲骨まわりの筋肉が硬くなると可動域が狭まり、
歩き方にクセが出ることも。
軽く撫でたり、肩甲骨を優しく動かすだけでも習慣にすると◎
強くしなやかな肩の筋肉は、四肢が自由に動くために重要な存在です。
等尺性運動(動きのない運動)から始めましょう。
例えば、
・まっすぐに立ち、頭を片方の肩よりももう片方の肩に近づける
(例:クッキーを肩に当てる)、
・足を出さずにおやつに手を伸ばすなどです。
この運動は、低い床面(最初は2.5~5cm)に立つことで難易度が上がります。
必ず滑りにくい床面で行ってください。
また、年齢、怪我、健康状態など、
他の要因により愛犬に適しているかどうかわからない場合は、獣医師または犬のリハビリセラピストにご相談しましょう。
💡豆知識:
猫も犬と同じく鎖骨が退化していますが、猫の方がわずかに鎖骨の名残が残っており、木登りなどでバランスを取るときに使うことがあります。

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