【犬の腸活】レジスタンドスターチって知ってる?小腸に負担をかけずに食物繊維的メリットを得られる犬にもおすすめな腸活成分!

はじめに

無限大の可能性を秘めている腸は様々な疾病や症状に影響や関係があるとされています。

未だ不明瞭で研究結果が不足していることもありますが、日々新しい情報が出てきています。

そんな中でもレジスタントスターチは最近注目されている成分。

でんぷん質のものは犬の小腸に負担がかかるとも言われている一方で、小腸への負担を最小限にいいところだけを利用できる成分です。

犬の腸活や手作り食を与えていて炭水化物の与えかたに悩む飼い主さんなどにぜひみていただきたい内容になっています!

少し長いですがぜひご覧ください。

目次

  1. はじめに
  2. 目次
  3. レジスタントスターチとは
  4. 犬におけるレジスタントスターチのメリット
  5. 通常の食物繊維との違い
  6. 犬が食べられるレジスタントスターチを含む食材例
  7. レジスタントスターチの種類の効果の違い
  8. レジスタントスターチを効果的に取り入れる実践レシピ
  9. グリーンバナナと加熱の関係〜グリーンバナナパウダーの選び方、与えかた〜

レジスタントスターチとは

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レジスタントスターチ:RSは難消化性デンプンと呼ばれる成分のこと。

レジスタントスターチは、一言でまとめると

「小腸で吸収されずに大腸まで届くデンプン」です。

つまり、犬の体内では食物繊維のように働く特殊な炭水化物です。

犬はもともと炭水化物を消化する酵素(アミラーゼ)を人間ほど多く持っていませんが、

レジスタントスターチはそもそも消化されないため、腸内細菌のエサ(プレバイオティクス)として役立ちます。

犬にとって普通のデンプンはたくさん食べると小腸に負担(未消化やガス)をかけやすい存在です。

でもレジスタントスターチなら、

・小腸ではほとんどスルー(=負担にならない)

・大腸で「善玉菌のエサ」として働く

・しかも酪酸を作って腸粘膜を元気にする

犬におけるレジスタントスターチのメリット

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腸内環境の改善

レジスタントスターチは大腸で善玉菌(特にビフィズス菌や乳酸菌)の発酵源になります。

発酵の結果、「酪酸・酢酸・プロピオン酸」などの短鎖脂肪酸(SCFA)が生成されます。

・酪酸

腸粘膜細胞のエネルギー源になり、腸の炎症を抑える

・酢酸、プロピオン酸

腸内pHを下げ、悪玉菌の増殖を抑制

結果として、便通改善・便臭軽減・腸内バリア強化につながります。

免疫機能のサポート

酪酸は腸上皮細胞の代謝をサポートし、腸粘膜バリア(免疫の第一線)を強化します。

腸内環境が整うことで、免疫過剰反応(アレルギーなど)を抑制する方向にも働く可能性が報告されています。

血糖値・体重管理のサポート

レジスタントスターチは通常のデンプンより消化吸収が遅いため、食後血糖値の上昇をゆるやかにします。

満腹感を高めるため、肥満傾向の犬や糖尿病傾向の犬の食事管理にもプラスになります。

(もちろん、糖尿病治療中の犬の場合は、獣医師監修のもとで導入を)

腸内発酵によりエネルギー源を供給

小腸で吸収されない代わりに、大腸で細菌により発酵されて短鎖脂肪酸として吸収されます。

この短鎖脂肪酸は、犬にとっても「ゆるやかなエネルギー源」になります。

⚠️ 注意点

与えすぎ注意!

レジスタントスターチは発酵性が高く、過剰摂取でガスや軟便の原因になることも。

最初は体重5kgあたり小さじ1/4〜1/2程度から始めるのが安心です。

特に消化器疾患のある犬には慎重に

慢性腸炎や膵炎などがある場合、腸内発酵が負担になることも。必ず獣医相談を。

通常の食物繊維との違い

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⚫︎不溶性食物繊維

・働き 腸のぜん動を促す

・小腸での消化  されない(そのまま通過)

・大腸での発酵  ゆるやか

・腸内環境への影響   便通改善

⚫︎水溶性食物繊維

・働き 腸内細菌の発酵で短鎖脂肪酸を作る

・小腸での消化 ほぼされない

・大腸での発酵 おだやか

・腸内環境への影響  善玉菌を増やす

⚫︎レジスタントスターチ

・働き 水溶性繊維に似た働き+デンプン由来

・小腸での消化 されない(デンプンなのに!)

・大腸での発酵  効率的で、酪酸生成が多い

・腸内環境への影響  腸粘膜保護・pH調整・免疫サポート

犬が食べられるレジスタントスターチを含む食材例

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冷ましたじゃがいも RS3

加熱→冷却で増加。

皮をむいて、塩・油なしで。

冷ご飯(白米または玄米) RS3

温かいご飯より血糖上昇が緩やか。

少量をトッピングに。

レンズ豆・ひよこ豆 RS1・RS2

柔らかく茹でて与える。

腸が弱い犬は少量から、潰しても◎

青いバナナ(グリーンバナナパウダー) RS2

プレバイオティクスとして海外では犬用にも使用例あり。

さつまいも(冷やす) RS3

温かい時よりRS量が増すので冷蔵で2〜3時間冷やしてから与えるのがオススメ。

レジスタントスターチの種類の効果の違い

実はレジスタントスターチの中にも種類と効果の違いがあります。

●RS1

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レンズ豆やひよこ豆

・特徴

物理的に消化酵素が届かない(殻や細胞壁に守られている)

・発酵スピード

ゆっくり

・発酵部位(腸のどこで働くか)

大腸の後半〜奥 長時間安定して発酵。

・効果

便通改善、腸内pH調整

★★★★☆

●RS2

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レンズ豆やひよこ豆、グリーンバナナ

・特徴

生のまま結晶構造が硬い(未熟なデンプン)

・発酵スピード

中速〜速い

・発酵部位(腸のどこで働くか)

大腸の中部

・効果

善玉菌を増やす、酪酸生成量が多い

★★★★★(腸活メインに◎)

●RS3  

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冷やご飯、冷やしたじゃがいも、冷やしたさつまいも

・特徴

冷やすことで再結晶化したデンプン(加熱→冷却)

・発酵スピード

中速

・発酵部位(腸のどこで働くか)

大腸全体〜後半

・効果

安定発酵、腸粘膜保護、血糖コントロール

★★★★★(使いやすさも抜群)

●RS4

・特徴

化学的に改良されたデンプン

・発酵スピード

遅い or 弱い

・発酵部位(腸のどこで働くか)

大腸の奥

・効果

機能性食品用。

安全性は高いが自然食品ではない

★★☆☆☆(犬には非推奨)

●RS5

・特徴

デンプンと脂質が結合(天然+加工どちらも)

・発酵スピード

ゆっくり

・発酵部位(腸のどこで働くか)

大腸後半

・効果

・腸内pH調整、エネルギー供給、抗炎症作用の研究あり

★★★☆☆(研究段階)

〜それぞれの効果まとめ〜

🦠 腸内発酵力

RS2・RS3がトップクラス

発酵しやすく、酪酸生成量(腸にいい短鎖脂肪酸)が多い。

特に「グリーンバナナパウダー(RS2)」や「冷やご飯(RS3)」は犬の腸活向け。

発酵の持続性

RS1・RS5はゆっくり長く発酵するタイプ。

腸の“奥のほう”まで善玉菌の活動を維持できる。

便通のリズム改善や腸内pH安定に◎。

💪 腸粘膜へのサポート力

RS3(冷ご飯・冷芋)が特に強い。

酪酸を効率よく生成し、腸上皮細胞のエネルギー源になる。

 「腸が弱い子」「下痢気味の子」にも比較的マイルド。

〜犬での使い分けイメージ〜

犬のタイプ 向いているRSタイプ 食材例

●腸が弱め・便がゆるい

RS3(冷ご飯・冷さつまいも)

●アレルギー体質・免疫サポートしたい

RS2(グリーンバナナ)+RS3

腸内フローラ改善→免疫バランス安定

●便秘気味

RS1(豆類)+RS3

RS1で腸の奥まで刺激、RS3で腸環境整える

●消化能力がゆるやか、落ちている犬、シニア犬

RS2+RS5(少量脂質と一緒)

腸粘膜&代謝の両サポート

レジスタントスターチを効果的に取り入れる実践レシピ

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① 腸が弱め・便がゆるい子に

「冷やしさつまいも粥」

(RS3 × 優しい繊維 × 低脂質)

材料(体重5kg前後の犬1食分)

さつまいも:30g(茹でる or 蒸す)

鶏ささみ:25g

水または無塩出汁:50〜70ml(好みのとろみで調整)

オリーブオイル:1〜2滴(腸粘膜保護に◎)

作り方

1. さつまいもを柔らかく茹で、粗めにつぶす。

2. ささみを細かくほぐして混ぜる。

3. 冷蔵庫で2〜3時間冷やす。

4. 食べる直前に常温に戻す(冷たすぎるのは×)。

・ポイント

温め直すとレジスタントスターチが減るので、常温でOK。

下痢ぎみの子はレジスタントスターチ量が多すぎないよう、少しずつ増やす。

② アレルギー体質・免疫サポートしたい子に

「グリーンバナナヨーグルト」

(RS2 × プロバイオティクス)

材料

グリーンバナナパウダー:耳かき〜小さじ1/

プレーンヨーグルト(無糖):小さじ2〜3

水 or 山羊ミルク:少量(混ぜやすく)

作り方

1. 材料をよく混ぜるだけ。

2. ごはんのトッピングとしてもOK。

ポイント

RS2は酪酸生成力が高く、腸内フローラ改善に◎

アレルギー体質の子は、免疫バランス改善に役立つことも。

消化器に不安がある場合にはは“耳かきひとさじ”から様子見!

③ 便秘ぎみ・排便リズムを整えたい子に

「豆と冷ご飯のミニリゾット」

(RS1+RS3)

材料

レンズ豆(茹で済み):10g

冷ましたご飯:20g

鶏むね肉 or 白身魚:30g

水:60ml

オリーブオイル:1滴

作り

1. 全ての材料を鍋で軽く煮る。

2. 火を止めて粗熱をとったら冷蔵庫で2時間冷ます。

3. 常温に戻してから与える。

ポイント

硬便の子は水分量を少し増やして、豆やお米は潰してもOK。

④ シニア犬・代謝サポートしたい子に

「冷さつまいも × MCTオイル」

(RS3+RS5的な働きで脂質代謝をサポート)

材料

茹でたさつまいも:20〜30g(冷やしておく)

MCTオイル:1〜2滴(体重5kg目安)

白身魚 or 鶏むね肉:25g

作り方

1. さつまいもを冷やしてから、ほぐした肉と混ぜる。

2. 食べる直前にMCTオイルをたらす。

ポイント

レジスタントスターチと脂質が結合してRS5的な効果が期待できる。シニア期のエネルギー補給にも◎。

⑤ 肥満傾向・血糖値を安定させたい子に

「冷やし雑炊ボウル」

(RS3 × 低GI × 満腹感UP)

材料

冷ご飯:20〜25g

鶏ささみ or 豆腐:30g

きのこ・ブロッコリー:少量

水または無塩出汁:適量

作り方

1. 材料を煮て柔らかくし、粗熱をとる。

2. 冷蔵庫で冷やす(3時間ほど)。

3. 常温に戻して与える。

ポイント

冷ご飯でRS3生成、血糖上昇がゆるやかに。

満腹感が出やすく、体重管理にも◎。

きのことブロッコリーはブレンダー等で細かくしても◎。

グリーンバナナと加熱の関係〜グリーンバナナパウダーの選び方、与えかた〜

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我が家は穀物フリー派、芋フリー派なので、

レジスタントスターチとして与えるならグリーンバナナがいいなあと思っているんですが、 

生のグリーンバナナはなかなか手に入れられない!!

手に入りそうなのは粉末なのですが、

粉末は加熱乾燥してあるものが多い印象。

じゃあグリーンバナナは加熱に強いのか、ということについて調べてみました。

⚫︎グリーンバナナのレジスタントスターチ構造

主に RS2(未加熱の生デンプン型)を多く含みます。

RS2は加熱に弱く、60℃を超えると構造が崩れて普通のデンプンになってしまいます。

そのため、「生の状態」ほどRS量が多いのが特徴です。

⚫︎グリーンバナナパウダーの選び方

・「RAW」「NON-HEATED」または「COLD-DRIED」と記載されたパウダーを選ぶ。

⚫︎グリーンバナナパウダーの与え方

・量

体重5kgあたり小さじ1/4〜1/2/日からスタートし便の様子をよくみる

・混ぜ方

水分多めの手作りごはん or 発酵野菜ペーストなどに混ぜる

・注意点

急に増やすとガス・ゆる便になることがあるので徐々に微量から慣らす。

加熱はしないこと。

⚫︎グリーンバナナパウダーの実践レシピ

材料

グリーンバナナパウダー:小さじ1/4

山芋(すりおろし):小さじ1

豆腐:大さじ1

エゴマ油(またはMCTオイル):数滴

作り方

1. 全てを混ぜ合わせるだけ。

2. ごはんにトッピングする or 単品おやつに。

グリーンバナナのコツ

黄色く熟す前の青緑色のバナナを選ぶ

(熟すとRS2が消え、普通の糖に変わるから、青いものを)

切って冷凍しておくと、少しずつ使えて便利◎

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