はじめに
犬に生の肉や内臓を中心に与える”生食”(生肉食)という食事スタイルは注目を浴びています。
生のお肉と聞くとサルモネラ菌や食中毒などを想像しますが
デメリットもあるもののメリットが多いのが生食のようです。
私は生食も与えていますがすでに肉や内臓、骨などがブレンドしているものを与えているため、
根本的な知識を得たいと思い今回勉強も兼ねてまとめることにしました。
生食派の飼い主さん、いらっしゃいましたらぜひコメントやメールでいろいろ教えてください!!!!!!
⭐︎ちなみに前回記事と同じ部分もあるので、前回記事読んだよーという方は”pmr食とは”から読むことをお勧めします。
目次
- はじめに
- 目次
- 生食(生肉食)とは
- 生食(生肉食)のメリット
- 生食(生肉食)のデメリット
- 生食(生肉食)を始めるにあたってするべきこと。
- pmr食とは。
- PMR食のメリット
- PMR食の始め方
- PMR食をつくる
- PMR対応(?)の市販フード
生食(生肉食)とは

そもそも生食とは、なんですが
読んで字の如く、
加熱を最低限になるべく生の状態のものを食事として与える食事スタイルのことを指します。
英語ではraw foodと言われています。
こちらも
raw=生
food=食事 とそのままの意味です。
ここでの”生”は肉を主に指しますが、
飼い主さんの価値観と犬の体質によって各家庭で違いがあります。
例えば、
肉は生で与えるけれど魚と野菜類は火を通します!という方もいれば、
肉はもちろん、魚や野菜も生で与えます!という人もいます。
また、野菜や果物はほとんど与えず肉と内臓、骨だけ与えています!という飼い主さんも。
つまり一言に生食派です!といってもいろんなスタイルがあって
どれも正解でもないし間違いでもないんですよね。
生食を犬に与えたいというくらいなので、
ある程度の犬の食に対する意識が高く犬のために努力や手間、勉強、情報のアップデートは惜しまない人が多いのも特徴かと思います。
もちろん、生食派が犬の食事として正解!というわけではなく、
生食が合わない体質の犬もいます。
(最近たまに生食こそ犬の食事として基本なのになぜ加熱したものを勧めるんですか?犬の食事で1番好ましく食性にあっているのは生食です!なんてわざわざ言ってくる人もいます。犬の体質や好み、飼い主さんの価値観や経済状況、時間的余裕は本当に人それぞれで愛犬の様子を1番理解しているのは飼い主さんです。聞かれてもないのによそのおうちのご飯にあれこれ言うのは野暮ってものですよね。)
生食(生肉食)のメリット

生食のメリットが沢山あるから生食に移行する飼い主さんが多いのだとは思いますが、改めてメリットをまとめてみました。
🍖高い消化吸収率
野菜やお肉、骨や内臓を生のまま与えるもしくは必要最低限の加熱にすることで酵素や栄養素が熱による破壊を受けにくく、
栄養がそのまま吸収されやすいと言われています。
🍖皮膚や被毛の改善
高い消化吸収率、そして高い栄養価の食事を摂取することで
内臓に栄養が行き渡り皮膚や被毛にまで栄養を行き渡らせる余裕ができ、
結果として艶のある被毛や健康な皮膚につながるといわれています。
🍖便の量や臭いが少なくなる、便の状態が良くなる
犬が消化を苦手とする穀物、豆類、芋類を与えず野菜や果物は必要最低限とすることで、
犬が消化を得意とする肉、内臓、骨が主食となり消化効率が良くなります。
そのため、食事として摂取した大半が消化吸収されるため便が小さくなります。
また消化しにくいものを与えないことで胃や腸などの消化器官の負担を軽減し、
腸内環境が改善され便の臭いも軽減され、便の状態も良くなるケースが多い
🍖食いつきの良さ
犬の嗜好性が高いと言われているのは内臓や骨を含むお肉。
もっとわかりやすく言えば動物性のもの。
穀物、豆類、芋類を含まず必要最低限の果物や野菜、そして肉、内臓、骨、魚が大部分で占めている栄養設計なので嗜好性はかなり高い食事のはずです。
🍖アレルギー対策ができる
これは生食に限った話ではないですが、
手作りの場合自分で犬の食事を作れるわけで、原材料も好きなように選び放題です。
言い方を変えれば愛犬の食事を栄養豊富にもできるし、偏った食事も作れます。
もしアレルギー体質であったり、アレルギーがある食材がある、
アレルギー疑惑のある食材がある場合には手作りの方がしっかり確実にアレルゲンを避けられます。
市販のフードに含まれる栄養添加物や加工成分の中には何が由来のものか不明のものもあるため
アレルギー体質のわんちゃんの飼い主さんはオススメです。
また、アレルギー反応は同じ食材を長期的に摂取しているとその食材に反応しやすいともいわれています。
手作り食はいろいろな食材を取り入れるので同じドッグフードを長期的に与えるのとではアレルギー反応の出現に大きく違いが出ます。
生食(生肉食)のデメリット

生食に限らずですがメリットがあるということはデメリットもあるということ。
🍖衛生面のリスク
犬の胃酸がいくら人間より強くともサルモネラ菌や大腸菌などの細菌感染リスクがあるのは人も犬も一緒のようです。
特に免疫力の弱い犬や小さな子犬、シニア犬には注意が必要です。
また猪や鹿肉などのジビエ肉は稀に寄生虫がいる場合もあります。
魚を生で与える場合にはアニサキスも危惧しなければいけません。
🍖栄養バランスの難しさ
これは生食に限らず手作り食においての話ですが、
知識がないと簡単に栄養が偏った食事になってしまいます。
栄養が偏った食事を摂取し続けることでカルシウム不足やビタミン・ミネラルの偏りが起き、健康状態が悪くなってしまいます。
また犬の栄養学は日々研究がされており色々な情報が日々アップデートされています。
そのため現状に満足せず勉強や、情報の入手をし続ける姿勢も必要です。
🍖保存の手間
生食には冷凍と解凍が必須です。
犬の食事を全て生食にする場合には沢山の肉や内臓、骨を冷凍保存しておく必要があるため、
多くの飼い主さんは犬専用の冷凍庫を持っていると言います。
また冷蔵庫では解凍するスペースが必要になります。
🍖費用がかかる
どの程度の価格帯のドッグフードを与えているのかにもよりますが、
市販のドッグフードに比べてコストが高い場合が多いと言われています。
犬の食費は犬の食事量にも大きく左右されます。
最近はドッグフードも高価格帯のものが多いので、家庭によっては生食の方がコストが少なくなることもあるため、
一概に費用がかかるとは言えないかもしれません。
🍖動物病院によって意見が分かれる
日本の獣医学では犬の食事はドッグフードが推奨されています。
生食に限らず手作り食にも難色を示す獣医師も少なくないと思います。
獣医師が懸念する1番の理由はやはり栄養が偏りやすいことが挙げられるそうですが、
そのほかに犬の食事や犬の栄養学に関して詳しくない獣医師が大半のため責任を取れない、疑問に答えられないというのも理由のひとつのようです。
手作り食や生食を推奨する日本の獣医師も中にはいますが、まだまだかなり少数派です。
生食(生肉食)を始めるにあたってするべきこと。

①犬の栄養学に関する基本的な知識を得ること。
何度も言っていますが手作り食、生食では自分で犬の総合栄養食をつくり与える必要があります。
犬の食事を手作りする場合、
簡単に栄養を偏らせることができ、場合によっては栄養バランスが崩れた食事を長期的に摂取していたことにより病気や健康状態が悪化することもあります。
手作りの食事を与えたい場合には加熱にしろ生にしろ、基本的な犬の生態、食性、栄養学について学ぶべきでしょう。
犬の食事や栄養に関する資格を取ることもおすすめです。
ちなみに犬の栄養に関する資格や勉強の入門におすすめの資格はペットフーディスト。
私も1番最初に取得した犬の資格です。
(ただペットフーディストでは犬は雑食寄りの肉食という考えで、犬は肉食であるというPMRとは少し見解が異なるので注意。)
②血液検査を行い健康チェックをすること。
まずは自分の愛犬がどのような栄養を求めているのかチェックしておきましょう。
手作りの食事を与えはじめるからという理由以外にも血液検査は定期的に行うべきです。
愛犬の健康状態を見て、腎臓の数値が悪いとか、肝臓の数値が悪いとか、コレステロール値や中性脂肪が高いなどを確認して、
愛犬が低脂肪食が好ましいだとか、低タンパク質食が好ましいか、などを把握する必要があります。
このような判断は難しい場合があるのでかかりつけの獣医師や犬の栄養学に詳しい獣医師等に相談するのも手です。
③愛犬の1食を知ること
手作りの食事は太らせることも痩せさせることもより簡単になります。
食べ過ぎや栄養の偏りで病気にさせることも簡単です。
そのため、愛犬に合った栄養バランス、カロリーを与える必要があります。
食事量は年齢や代謝、運動量などによって全く異なりますが、
BARFの場合、通常の活動レベルの成犬は現在の体重の2~4%グラムを1日の推奨給餌量として示しています。
愛犬に手作りの食事を与えて体重が増えたら少し量を減らして様子見すれば良いし、
体重が減ったら量を増やす、
いつもは少ないけど運動量が多い日には少し増やすなど調節しましょう。
🌟詳しくは”PMR食を作る”の項をお読みください。
pmr食とは。

「プレイモデルロウ(PMR)」は、生肉食(Raw Feeding)のスタイルの一種。
現在の生物学では犬を「本来は肉食に近い雑食動物」とされていますが、
それよりも犬をより肉食的要素が強い動物として考え、
植物や穀物、果物を与えない肉食の食事になります。
あるPMR食を推奨する団体のページには犬は飼い慣らされたハイイロオオカミの1種に過ぎないと表現されているほどでした。
PMR食では、野生の犬猫や犬猫の祖先が狩りをして得ていた獲物(prey)を丸ごと食事として再現します。
BARFとの大きな違いは野菜や果物は与えないこと。
そして食事に使う肉も精肉(カット肉やミンチ)はなるべく使わず、
さまざまな部位の骨つき肉に鶏の脚や生の内臓肉、
場合によっては殻つき生卵を組み合わせたり(フランケン式)、鶏、鴨、うさぎなどを皮付き内臓もそのまま丸ごと与えるスタイル(ホール式)など、
PMR食の中にもスタイルの違いがあります。
つまり穀物・野菜・果物・サプリメントは基本的に含めず、
「完全肉食モデル」 に近づけるのがPMR食なのです。
(犬が雑食か肉食かという点で現在では雑食よりの肉食と生物学的には表現されており、BARFも PMRも加熱手作り食もドッグフードもどれも間違いではありません。この食事法こそが正しい!というわけではないので悪魔でこういう考え方もあるのね〜程度に楽しんでくだされば嬉しいです。)
PMR食のメリット
🍖犬の生態に合致した栄養設計
犬は炭水化物を消化できますが、草食動物や人間とは異なり唾液中にアミラーゼを持たず、炭水化物の消化は不得意です。
(ただし、柔らかく炊いたおかゆやパン粥などアルファ化(糊化)された炭水化物は小腸にてアミラーゼにより効率的に消化、吸収されます。)
犬の消化が得意なものはタンパク質と脂質なのでPMR食はまさに消化しやすい=犬の生態に合っていると言えます。
消化しやすいということは消化器官の負担を少なくすることができます。
🍖加熱による栄養損失がない
加熱で失われる必須脂肪酸(EPA、DHA)や熱に不安定なビタミン(B群、Eなど)が破壊されないまま口にすることができます。
そのためドッグフードや加熱した食事に比較すると少量で必要量の栄養が補えます。
ただこれはBARFも含む生食に言えるメリットです。
🍖顎と口腔環境の健康維持
PMR食に必ず含まれる生骨な咀嚼することにより歯垢・歯石が機械的に除去する効果があります。
犬の歯に歯垢がつきやすい食事として挙げられるのは
・糖分の多い食事
糖分=炭水化物を多く含む食事、特に糖質が高い食事は犬の口腔内を酸性に傾けやすく細菌の増殖につながります。
・あまり噛まない食事
噛む回数が少ない食事は歯が物理的に擦れる機会が自然と少なくなり、積極的なプラークコントロール(歯ブラシ等)がなければ歯垢がつきやすいと言われています。
・ウェットフード
ウェットフードも噛む回数が減る食事であることと、水分量が多く細やかな具材なことが多いため歯や口腔内に残りやすく、歯垢の生成に繋がりやすいと言われています。
PMR食はこれらの歯垢がつきやすい食事には当てはまらず、犬の歯には良い食事と言えるかもしれません。
また骨や筋のある肉、頭部などをよく噛むことで顎の筋肉や咀嚼筋の発達や健康維持に役立ちます。
🍖代謝がよくなる(インスリン感受性改善効果)
高タンパク質摂取は筋肉維持・代謝活性化が期待できます。
一部の研究では、加工食品よりも肥満抑制やインスリン感受性改善に役立つ可能性が示唆されています。
🍖膵臓の負担を軽減
犬や猫には食物繊維を分解する消化酵素がありません。
そのため食物繊維を豊富に含む野菜や果物を与えると、膵臓がこれらの物質を消化しようとしてより多くの消化酵素を生成するため、膵臓に負担をかける可能性があります。
空腹時に消化液を吐くことが多い犬は消化液の過剰生成が原因のひとつに挙げられることもあります。
PMR食のデメリット
🍖栄養の偏り
食事内容を動物性のもので栄養を全て補うためPMR食はでは 亜鉛、マンガン、ヨウ素、ビタミンD、ビタミンE などが不足しやすいと言われています。
野生動物は毛や血液、胃腸内容物まで摂取するためこれらの成分は不足しませんが、
家庭犬には血液や胃腸の内容物をも与えることは入手するにしても衛生管理にしても容易ではないので仕方ないと言われればその通り、、
🍖衛生管理の重要性
これは生食全体におけるデメリットなので、ここでは割愛。
詳しくは”生食のデメリット”をご覧ください。
🍖科学的根拠がまだ不足
一部研究では皮膚・被毛・消化性に改善が見られると発表がありましたが、
長期的なPMR給餌によるこれらの健康効果や寿命延長については十分な科学的根拠は揃っておらず、否定も肯定もできないのが現状です。
理論的にPMR食が犬の食事に適合する面はあるようですが、実証データは限定的で十分な根拠ではない、実験が不十分というのが現状の評価のようです。
🍖コストが高い
これも生食全体におけるデメリットなので、ここでは割愛。
詳しくは”生食のデメリット”をご覧ください。
入手コストという点ではうずらやうさぎ丸ごとなどはBARFよりも格段に手に入れにくいと思います。
PMR食の始め方
①食事内容の切り替え
これはドッグフードにも同様ですが毎日毎食同じ食事を食べていた場合、突然栄養が異なるものをたべると消化器官がびっくりしてしまいます。
特にはじめて生のお肉や内臓、骨を与える時は要注意です。
いつも食べている食事に1割ほど混ぜることから始め、徐々に新しい食事を増やしていきます。
4日から5日ほどで切り替えられることが多いですが、便が緩くなりやすかったり消化機能に不安がある場合には1週間〜10日ほどかけても良いでしょう。
生食に慣れさせ始める時には食べやすいサイズや形状にしてあげるとおすすめです。
(いきなり塊肉ではなくダイスカットしてあるものや、内臓や骨もミンチにしてあるものなど)
②冷凍と解凍
生肉には様々な菌や寄生虫がいる可能性があり、
その中でも犬に害を与える菌や寄生虫を無力化させるために肉はペットに与える前に少なくとも1週間、-17~-20℃で十分に冷凍する必要があるとのこと。
そのため、十分な冷凍スペースの確保が必須になります。
また冷凍しているということは解凍が必要になります。
今は電子レンジの解凍機能なども有りますが多くの飼い主さんは朝に与える場合には前日夜寝る前に冷蔵庫に朝食分を移しゆっくりじっくり解凍、
夜に与える分は朝ご飯の後に冷蔵庫にうつして解凍する人が多いようです。
そして与える前にお皿ごと湯煎したりして少しあたためてから与える人もいるようです。
(中には冷凍した肉を解凍せずそのまま与える人もいますし、
解凍したものをあたためずにそのまま与える人もいてその辺りは飼い主さんによってバラバラのようです。)
⭐︎ここまではBARFと同じ!
③食材のバランス
PMRにおいて理想的な栄養設計は2種類あり、
獲物を丸ごと生で与える、または80/10/10の理論と言われています。
獲物を丸ごと生で与える方法ではとあるサイトでは犬にとって理想の食事、
理想の栄養バランス、犬にとっての総合栄養食は母なる自然が作った完全な栄養の「レシピ」であるウサギとまで表現されていました。
ここでの丸ごとは本当に丸ごと、被毛も胃腸の内容物も含みます。
80/10/10の理論は
・80%の肉(筋肉)
・10%の生で食べられる骨
・10%の分泌器官
を指します。
(75~80%の肉(筋肉)、
10%の生で食べられる骨、
5%のレバー、
5%の分泌臓器、
0~5%の動物性繊維とも言われています)
PMR食をつくる
一食の食事量ですが、私のリサーチ不足かもしれませんが体重換算での食事量の計算法が見つけられず、、
現実的にはBARFなどの栄養計算を利用して食事をつくり与え体重の増減をみて愛犬にベストな食事量を見つける、がいいのかなと思います。
(どなたか計算法ご存知の方いらっしゃいましたらご教示ください、、)
PMR食には大きく分けて2つのスタイルがあります。
①獲物(prey)を丸ごと与えるスタイル:ホールプレイ
このスタイルはそのまま、被毛も頭も骨もそのまま与える与え方です。
ただ、体重を支えている部分の骨は取り除いて与えることを推奨している団体もあったので、
厳密なルールはそれぞれと思われます。
ちなみに体重を支えている部分の骨は取り除く理由は牛の大腿骨がすごく硬いのと同様に生でも固く、歯や消化器官を傷つける可能性があるからとのことでした。
犬に丸ごと与えるのに適している大きさ、栄養バランスと言われているものを紹介します。
●ウサギ
ウサギはPMRにおいて栄養バランス的にも生態的にも最も一般的な獲物動物の一つです。
食肉用で育てられたウサギは爬虫類用飼料販売業者から入手しやすいとのこと。
●アヒル
アヒルPMRにおいて優れた食材。
アメリカでは野生のものも手に入れやすい?そうですが日本では家畜化されたものが手にいれやすいかと思います。
●ウズラ
ウサギと同様に、ウズラは爬虫類販売業者から入手しやすいとのこと。
②フランケンスタイル
犬にウサギや鴨そのものを丸ごと与えるのではなく、色々な動物の色々な部位を組み合わせてお皿の中で”まるごとの獲物”に値する食事を作って与えるスタイルです。
このスタイルの場合、80/10/10の理論が適用されます。
●肉(筋肉)
肉(筋肉)割合のガイドラインは、1日の総摂取量の75~80%を占めます。
BARFと同様で筋(すじ)肉の部分も筋肉の割合に含めて考えるようなので
純粋な筋肉部分だけではない!ということを頭に入れておきましょう。
この筋肉はBARFにおいて犬の主食になります。
筋肉部分には必須タンパク質、アミノ酸、水溶性ビタミンが含まれています。
●骨
生の骨は、必須カルシウム、リン、その他の必須栄養素を補給するBARFにおける重要な構成要素です。
骨は主にカルシウム源となりますが、カルシウムが必要なのは手作り食において超基本。
これは加熱した手作り食でも生食でも共通です。
PMRにおいて骨の割合は10%と言われていますがあくまで目安で、
多くとも12%から15%の割合とのこと。
●レバー
レバーは肝臓のこと。
必須脂溶性ビタミンAと水溶性ビタミンを供給するため、BARFにおいて重要な部位です。
レバーを与える場合は分泌器官を与える割合を減らして1日の総摂取量の5%ほど与えます。
こちらも5%という割合はあくまでも目安です。
この量のレバーはビタミンAの推奨摂取量を上回る量です。レバーにはビタミンAを豊富に含むため、
この量のレバーはビタミンAの犬の推奨摂取量を上回る量になります。
ビタミンAは脂溶性ビタミンで余剰分は体外に排出されず体内に蓄積していくため、内臓に不安がある犬(特に肝臓)の場合、
レバー摂取量を2%まで抑えることで、必要分だけのビタミンAを摂取できます。
また動物別で鶏のレバーが最もビタミンA含有量が多いので鶏レバーではなく豚や牛、馬などがおすすめだそう。
●分泌臓器
腎臓や脾臓などの分泌臓器は、PMR食において必須ミネラルや水溶性ビタミンを供給する重要な食材です。
その他の臓器の摂取割合は、1日の総摂取量の5%です。
5%という比率ガイドラインはあくまでも目安であり、必要な栄養を満たすために、分泌臓器の量を増減することができます。
●動物由来不溶性繊維
これはBARFにはなかったPMR特有の独特な食材です。
もちろんPMRにおいても与えない場合もあるようです。
与える場合には1日の食事量の0-5%。
この動物由来不溶性繊維は主に被毛のことを指します。
丸ごと獲物を与えるスタイル:ホールプレイでは被毛もついたまま与えるので不要ですが、
フランケンプレイでは動物由来の繊維源を含めることが推奨されます。
毛皮や羽毛を含む食事は、不溶性繊維を供給し、腸の健康を促進します。
従来のPMR比率には、動物由来繊維比率のガイドラインは示されていませんが、
少なくとも2%、多くとも5%程度を与えることで食事の1~2%の繊維を摂取できます。
2~5%の比率の中には被毛だけではなく、
被毛の生えた皮膚や組織も含まれます。
そのため被毛部分だけを2~5%与えるのはNGとのこと。
おすすめの毛皮の供給源としては、ウサギの足、ウサギの耳、ウサギの頭、うずらや鴨の頭や脚、生のまたは安全に乾燥させた毛皮付きの動物の皮などが挙げられます。
被毛や羽毛のある材料が入手できない場合は、PMR食にサイリウムなどの食物繊維源を、1ポンドあたり小さじ1.25杯の割合で加えることをお勧めするそう。
ここまで説明していると、肉や内臓など小型の草食動物や鳥類しか与えてはいけないような気がしますが、
フランケンスタイルで重要なのは食材の多様性であり、魚や貝類も与えて良いんだとか。
たしかに、お肉や内臓も色々な動物の色々な部位を多様に与えることで栄養不足を防げます。
また、頭や内臓、骨などを全てミンチした、例えば”ウサギ丸ごとミンチ”などもフランケンスタイルとして与えて良いそうです。
PMR対応(?)の市販フード
ホールプレイ(獲物丸ごと)の場合は除きますが、
フランケンプレイの場合には市販の筋肉(肉)の部位や内臓などを自分で組み合わせて与えることができます。
スーパーなどで購入した肉でもいいそうですが、できるだけ新鮮なものを選び、
可能であれば精肉店や肉の専門店などが好ましいと思います。
また、犬用の肉を専門的に販売しているお店よりも、
人間用の肉を販売しつつも犬用の肉も販売しているお店が好ましいです。
(近年の生肉食ブームで新鮮なのか、廃棄肉なのか、お肉のでどころが不透明なものを販売しているお店も増えてきているからです。)
小規模の精肉店であれば、この肉のこう言う部位が欲しいと相談すれば入荷してくれることもあるそう。
どこのお店で購入したらいいいのかは知り合いで生肉食を与えている飼い主産がいれば、相談するのもおすすめです。
生にく経験値が低い私ですが実際に購入したり、
私の周りの生肉食を与えている飼い主さんが購入しているお店をいくつか紹介しておきます。
⚫︎Diara
横須賀のふるさと納税返礼品にもついに選出された馬肉専門店。
人間用の馬肉や馬油化粧品も取り扱っており、直営店もいくつかあり安心です。
すでにダイス上にされたものやケーシング(ハムのように両端が留められたもの)、塊肉や軟骨なども販売しています。
我が家もずっとお世話になっています。
⚫︎なみかた羊肉店
羊肉に拘りまくっているオーナーのお肉屋さん。
もちろん人間用の羊肉の販売がメインで
肉(筋肉)はもちろん、希少部位や人間が食べない部位なども販売しています。
暑い時期は馬肉、寒い時期はラムにしているので今年の寒い時期はなみかた羊肉店にお世話になろうかなと思っています。
⚫︎Horizon farms
無添加、オーガニックのお肉を中心に世界中から食材を集めて販売しています。
こちらももちろん人間用の食材が中心。
グラスフェッド(草だけを食べて育った)の牛やラム、カンガルー肉やターキー、オーガニックのチキンなどが販売されています。
我が家もターキーやラムを何回か購入。
⚫︎ペットパティーススペシャルミンス
https://www.petpatties.com/SHOP/g15618/list.html
こちらは野菜、果物、穀物不使用ですでにブレンドされた生肉食用のパック。
原材料は全てオーストラリア産のもので構成されていますが、
鳥インフルエンザの影響でこれからの輸入は不定期だそう。
ビーフ、ラム、カンガルーの3種で単一たんぱく質なのでアレルギーの犬にもおすすめ。

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