【関節ケア】犬の関節にグルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸ができること、できないこと。

はじめに。

腰や膝、肩など犬の関節トラブルに悩む飼い主さんは多いのではないでしょうか。

関節に効果があるというサプリメントやおやつ、フードなどを犬のために与えている方も多いともいます。

関節に効果がある成分代表的なのはグルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸。

ですがこれらの成分は”経口摂取だと効果がない”だとか言われつつも

グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸が含まれた人間用のサプリメントでは効果が認められた医薬品になっていたりします。

我が家の犬も先天性の膝蓋骨脱臼を患っており関節ケアにはたくさん悩み、たくさん調べました。

その中でもグルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸は関節ケアの中でも大きな論点の1つだと感じました。

自分の経験も含めて皆さんにもシェアできたらなと思い今回のテーマにしてみました。

目次

  1. はじめに。
  2. 目次
  3. グルコサミンとは
  4. コンドロイチンとは
  5. コラーゲンとは
  6. 関節と3成分の関係性
  7. 効果がないと言われる理由
  8. サプリメントは意味がないのか?
  9. 犬がなりやすい関節のトラブル
  10. サプリは全ての関節トラブルに有用なのか?
  11. まとめ
  12. 関連記事🌟

グルコサミンとは

グルコサミンは、体内で自然に作られるアミノ糖の一種。

関節の軟骨や滑液(関節をスムーズに動かす潤滑液)を構成する成分の材料になります。

年齢とともに体内での合成が減り、軟骨がすり減る原因のひとつと考えられています。

コンドロイチンとは

コンドロイチン硫酸はムコ多糖類の一種で、軟骨に水分を保持させることで弾力性を保ち、衝撃吸収を助ける役割を担います。

さらに軟骨の新陳代謝を支える働きも示唆されており、グルコサミンと組み合わせて利用されることが多い成分です。

コラーゲンとは

コラーゲンは体内に最も豊富に存在するタンパク質で、骨、靭帯、関節軟骨の土台を形成します。

経口摂取したコラーゲンは分解されてアミノ酸として吸収されますが、一部は「コラーゲンペプチド」として血中に残り、関節や皮膚に働きかける可能性が報告されています。

関節と3成分の関係性

グルコサミン:軟骨成分の材料

コンドロイチン:軟骨の保水・弾力を維持

コラーゲン:関節構造の基盤を形成

これらは相互に作用しながら、関節のクッション性と滑らかな動きを支えています。

効果がないと言われる理由

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1. 消化・吸収の壁

 経口摂取された成分がどの程度、実際に関節組織に届くのかは明確ではありません。

2. 臨床試験の結果が一定しない

 ヒト・犬いずれの研究においても「改善あり」と「効果なし」の両方が報告されています。

3. 即効性の欠如

 鎮痛薬のように短期間で改善が見られるわけではなく、効果を実感しにくい点が指摘されています。

サプリメントは意味がないのか?

結論から言えば「全く意味がない」とは言えません。

• 一部の犬では歩行の改善や関節のこわばりの軽減が報告されており、

個体差が大きいと考えられます。

• サプリメントの効果は成分の質と配合量に左右されます。

安価な製品では有効量に達していない場合も少なくありません。

• グルコサミンやコンドロイチン単独よりも、

オメガ3脂肪酸や抗酸化成分と組み合わせた製品の方が有効性が期待されるという報告もあります。

現に愛犬の膝を診察していただいていた先生はサプリメントを推奨していました。

(ただ効果があるというより何もしないよりはマシ、手術するまでに悪化させない保存療法の一環として、ですが。)

犬がなりやすい関節のトラブル

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1. 変形性関節症(関節炎)

• 関節軟骨がすり減り、炎症や痛みが起こる慢性疾患。

• シニア犬や大型犬に多い。

• グルコサミン・コンドロイチン・ヒアルロン酸の研究が最も多く、進行抑制や痛みの軽減に有用とされる可能性あり。

2. 膝蓋骨脱臼(パテラ)

• 小型犬に多い。膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置から外れる。

• 先天的な骨格の形や靭帯の緩みが主因。

• サプリは軟骨保護には役立つ可能性があるが、「脱臼そのもの」を治すことはできない。

3. 股関節形成不全

• 大型犬に多い。股関節が正常にかみ合わず、ぐらつきや痛みが出る。

• 進行すると変形性関節症に移行。

• サプリは痛みの軽減や炎症抑制のサポートにはなるが、骨格の異常自体を修正することはできない。

4. 靭帯断裂(特に前十字靭帯)

• 激しい運動や加齢で発生。急に足をつけなくなる。

• 治療の基本は外科手術。サプリのみでの改善は不可能。

• ただし、術後の関節炎予防には補助的に役立つ可能性あり。

5. 椎間板ヘルニア

• 背骨の椎間板が飛び出して神経を圧迫。特にダックスなど長胴犬種に多い。

• 主に椎間板の問題であり、グルコサミンやコンドロイチンの直接的効果は限定的。

• ヒアルロン酸は椎間板にはほぼ作用しない。

サプリは全ての関節トラブルに有用なのか?

グルコサミン・コンドロイチン・ヒアルロン酸は「軟骨の保護」「炎症の軽減」に作用する可能性がある。

• そのため、変形性関節症のような“軟骨がすり減るタイプの関節疾患”では有用性が高いと考えられる。

• しかし、

• 膝蓋骨脱臼や股関節形成不全 → 原因は骨格や靭帯の異常なので、サプリだけでは根本改善しない。

• 靭帯断裂や椎間板ヘルニア → 手術やリハビリが主体で、サプリは補助的役割にとどまる。

まとめ

• グルコサミン、コンドロイチン、コラーゲンは「関節組織の材料・サポート成分」であり、関節の健康維持に理論的な根拠はある。

• ただし、臨床的な有効性は個体差が大きく、過度な期待は禁物。

• サプリメントは「即効薬」ではなく、体重管理や適切な運動、食事と合わせて総合的に取り入れることが重要。

• 質の高い製品を継続的に使用することで、進行抑制や予防的な効果が期待できる可能性がある。

• 犬の関節トラブルには、関節炎から脱臼・靭帯損傷まで幅広く存在する。

グルコサミン・コンドロイチン・ヒアルロン酸は万能ではなく、軟骨の消耗型トラブルでこそ意味がある。

• 先天的な骨格異常や外傷性の疾患では、サプリは「補助的ケア」と割り切ることが大切。

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