【犬知識伝播】犬の夏の暑さ対策!クールネック/ネッククーラーは実は危険?おすすめできない理由を解説します。

はじめに

日本の夏は湿度も高く、高温で人間にとってはもちろん、犬にとっても危険な季節です。

犬思いの飼い主さんは愛犬が少しでも元気に快適に夏を乗り越えられるようにと、いろいろ試行錯誤してくれていることでしょう。

そんな犬の夏の暑さ対策で今最もポピュラーなのはクールネック/ネッククーラーではないでしょうか。

クールネック/ネッククーラーとは犬の首に巻いてつけるもので冷感素材や保冷剤が入れられるもの、水に濡らしてつけるものなど様々ですが、

ここで警鐘を鳴らしたいのは保冷剤を入れるタイプのものです。

クールネック/ネッククーラー自体は理にかなっていて悪者ではないのですが、時には犬に負担のかかるものになってしまうのでまとめてみることにしました。

目次

  1. はじめに
  2. 目次
  3. 犬のクールネック/ネッククーラーとは
  4. クールネック/ネッククーラーのメリット
  5. クールネック/ネッククーラーの危険性
  6. クールネック/ネッククーラーが完全な悪者なのか
  7. クールネック/ネッククーラーが使いたくない場合のおすすめ代替品:クールベスト
  8. 最後に

犬のクールネック/ネッククーラーとは

犬の首元に被せたり、バックルで留めるなどして装着する暑さ対策商品で

クールネックやネッククーラー、アイスリングなど多様な商品名で販売されています。

保冷剤を入れるタイプや、凍らさないでもひんやり感じるもの、水で濡らして絞って冷感を発するものなど種類は様々ですが、

最もメジャーなのは保冷剤が入るタイプです。

デザインやサイズ、素材も様々なものが売られており、

毎年人気なブランドのものは夏前に売り切れてしまうこともあり、

飼い主さんからの需要を感じます。

クールネック/ネッククーラーのメリット

首には太い血管が通っているので、そこを冷却することで効率よく全身を冷やすことができます。

散歩時や外出時など冷房にあたれない、体温を下げたい時などにおすすめされています。

首に通したり、バックルでつけたり着脱が簡単なのも特徴です。

人間用ではファン付きが最近では人気ですが、犬の場合は保冷剤を入れるタイプが主流です。

クールネック/ネッククーラーの危険性

上記は実際に私が持っているクールネック/ネッククーラー。小型犬用ですがかなり大きいです。

小さい保冷剤が4つ入り冷却力はあるものの重たい。


クールネック/ネッククーラーが確かに効率的に体を冷やし、

体温の上昇を防ぎますが、一方で大きなデメリット、危険性があります。

①首に大きな負担がかかる

クールネック/ネッククーラーが犬の体格、骨格に完璧に合っている場合はともかく、

保冷剤がいくつも入ったものを首からぶら下げるというのは冷静に考えても犬の骨格にあまりいいとは思えません。

そもそも犬の骨格上、犬の首は何かをぶら下げるのに耐えるよう設計されていません。

大体、クールネック/ネッククーラーはSサイズやMサイズというようにサイズ展開がされています。

物理的に犬の首のサイズに合うものはわかっても、

自分の犬の首がどのサイズの重さまでは負担が少ないかまでは不明瞭でしょう。

これはクールネック/ネッククーラーの負担に限らずですが、

首に負担がかかり続けると頚椎椎間板ヘルニア(首のヘルニア)になる可能性があり注意が必要です。

特に首が細い犬種、首が長い犬種、骨格が出来上がり切っていないパピーちゃん、骨格が脆くなり始めているシニアちゃんは注意が必要です。

②首を冷やすことのデメリット

実際に人間用のクールネック/ネッククーラー等を使用した飼い主さんならわかると思いますが、

首を冷やしているとぼーっとしたり、頭痛がしたり、首や肩まわりが凝ってきて痛くなったりするんですよね。

これは当たり前のことで冷蔵後に入れたお肉が固くなるように、我々の筋肉もタンパク質なので冷やせば固くなります。

冷やされて筋肉が固くなることに加え、血流もゆっくりになります。

そうすると頭痛や首や肩の凝りが生まれるわけなのです。

人間と同様に犬の首にも大きな血管や筋肉があり、大事な頭部を支えています。

単純に考えれば犬の首も冷やされることで筋肉が硬直し、血流が悪くなることは明確です。

尚且つ、犬は頭が痛いな、首が痛いな、なんて訴えてはくれません。

人間よりも恐ろしいのは飼い主が犬のために考えてやっていることが、

かえって犬にとって大きな負担、ありがた迷惑になっているという可能性です。

ただでさえ、血流の流れがゆっくりなシニアちゃんや心臓疾患がある犬、腎臓病などの子は注意です。

クールネック/ネッククーラーが完全な悪者なのか

ここまでクールネック/ネッククーラーの危険性を述べてきましたが、

ではクールネック/ネッククーラーの販売はやめた方がいい!

装着している人にはやめた方がいいと伝えよう!というわけではないんです。

私はクールネック/ネッククーラー自体は日本の夏を乗り越えるために生まれたアイデア商品でとても良いものだと思っています。

要は使い方だと思います。

そこで私が考えるクールネック/ネッククーラーの使い方のポイントをまとめてみます。

①できるだけ軽量のものを選ぶ

できるだけ首への負担を軽減してあげたい、、

なるべく軽量なものを選びましょう。

冷却力を考えるなら保冷剤を入れるものがベストですが、

軽さでいうと濡らしてつけるものが軽量です。

冷却力と重さのバランスは愛犬の首の細さや、

クールネック/ネッククーラーを装着する場面などによって判断しましょう。

②長時間の装着は避ける

先に述べた通り、首を冷却すると首や肩、頭部の血流が悪くなります。

着用はできるだけ短時間で済ましたいところです。

15分〜30分程度が理想でしょうか。

気温が高い夏の日には15分程度で保冷剤は完全に溶けてしまうので、

暑い日に使用する場合には溶けたらおしまい、と考えるのも良いでしょう。

③暑い日に使用すること

暑いから使用するんだろ!?と言われそうですが、

実は夏は病院やペットショップもキンキンに冷房で冷えていたりします。

そういうシーンでは過度に体を冷やさないように外してあげましょう。

気温30度の中でのやむをえないお出かけや、熱帯夜のドッグラン、早朝や夜間の散歩など暑くてたまらない時に使用しましょう。


こちらは今愛用しているかなり軽量のクールネック/ネッククーラー。

小さな専用の保冷剤がSサイズの場合は1つ入る。暑い日の場合は5〜8分ほどしか持たないが十分。

クールネック/ネッククーラーが使いたくない場合のおすすめ代替品:クールベスト

首に負担をかけたくない、クールネック/ネッククーラーの使用を避けたい、

でも暑い時期をできるだけ快適に過ごしてほしい、

そんな飼い主さんにおすすめしたいのが

ここ2年くらいで見かけることが増えてきた、クールベストです。

もちろんこれもなるべく軽量で犬に負担の少ないサイズのものを選んで欲しいのは大前提ですが、

少なくとも体の中でも特に細い首部分に負担をかけることはなく、首部分や頭部の血流を鈍化することもありません。

クールベストの重さも犬の体の胴部分に分散されるので、負担にはなりにくいと思います。

デメリットはハーネスをつけていると着用しにくいこと。

このデメリットは工夫していく必要がありそうです。


こちらが私の愛用しているクールベスト。薄手で超軽量。Sサイズのもので保冷剤が1つ入る。

最後に

人間でも犬でも命の危険を感じるほどに暑い夏。

なんとか夏を快適に乗り越えて欲しいと愛犬のための暑さ対策グッズも多数販売されていますが、

一度犬の立場になって考えてみるのもおすすめです。

キャリーバッグやバギーには保冷剤入りのマットを敷いたり、扇風機をつけたり、霧吹きをかけたり、、

私もいろいろ試行錯誤をしています。

皆さんのおすすめの暑さ対策グッズがあればコメントで教えてくださいね!