はじめに
犬のハーブや野菜などを調べていると時々、フィトケミカル(ファイトケミカル)という言葉が出てきます。
フィト?ケミカル?
なんか化学的な成分?くらいになっていたので
今回はフィトケミカル(ファイトケミカル)について少し学びを深めていきたいと思います。
目次
- はじめに
- 目次
- フィトケミカル/ファイトケミカルとは何か
- フィトケミカル/ファイトケミカルに期待できること
- 犬に与えるのにおすすめのフィトケミカル/ファイトケミカルが多く含まれる食べ物
- フィトケミカル/ファイトケミカルの生活への取り入れ方
- 最後に
フィトケミカル/ファイトケミカルとは何か
フィトケミカル/ファイトケミカルは英語でphytochemicalと書きます。
英語から日本語にする過程で、発音の関係上フィトケミカルもしくはファイトケミカルと言ったりしますが意味は同じです。
フィトケミカル/ファイトケミカルとは
植物が害となる他の植物、紫外線や毒素、天敵の虫や鳥などから自身の身を守るために作り出している色素や香り、苦味、辛味などを指し、植物の色素や香り、苦味、アクなどから発見されました。
例えば緑茶に含まれる渋み成分のカテキン、
ブルーベリーや柘榴などに含まれるポリフェノール、
緑黄色野菜に含まれるβカロテンやリコピンなどもフィトケミカル/ファイトケミカルになります。
フィトケミカルの種類は大きく分けて3つで、ポリフェノール、有機硫黄化合物、テルペノイドに分けられます。
フィトケミカル/ファイトケミカルに期待できること
ではフィトケミカル/ファイトケミカルは体に良いものなのでしょうか。
答えは大体◎です。
ほとんどのフィトケミカルは、犬に対しても人間に対しても何かしらのよいところがあります。
フィトケミカルと一言に言ってもいろいろな種類の成分があるので多種多様な効果が期待できます。
例えば、免疫力の向上、抗酸化作用、デトックス作用、癌予防、血液サラサラ効果、皮膚被毛の健康維持、アンチエイジング、眼の健康維持などが挙げられます。
中でも、フィトケミカルの効果で最も注目すべきは活性酸素との関係です。
活性酸素とは
活性酸素は読んで字の如く、酸素がより活性されたものを指します。
酸素は様々な刺激を受けてより反応性の高い活性酸素になります。
呼吸によって体内に取り入れたものの、不要だった分の酸素はは体内で余剰し活性酸素になります。
これは正常な仕組みで、余剰分の酸素も体内で細胞伝達物質や免疫機能として有益な働きをもたらしますが、
活性酸素は体内ではとても不安定で他の物質を変化させたり影響を与えたりもします。
細胞伝達物質や免疫機能として働くという重要な作用があるものの、
過剰になると細胞を攻撃し、癌や心疾患、生活習慣病を引き起こします。
これを防ぐために生態には抗酸化機能が備わっていますが、
活性酸素が抗酸化機能を上回る状態になる事があります。
この状態を酸化ストレスといいます。
活性酸素に関しては上の記事もぜひご覧ください。
要は呼吸で取り込んだ酸素の余剰分は活性酸素といわれ体に良くない成分になり、ある程度は体に備わっている抗酸化機能が作用し無効化するが、
それを上回る活性酸素が溜まると免疫力の低下や老化、がん、生活習慣病を引き起こすことがあるというわけです。
ちなみに呼吸における余剰分の他、紫外線、喫煙、大気汚染、偏った食事等によっても活性酸素は増加します。
この活性酸素に抗う成分こそが抗酸化作用のある成分です。
フィトケミカルも抗酸化作用が強い成分の1例で、
フィトケミカルを摂取することで活性酸素が多いと引き起こされる可能性の高いガンや生活習慣病、老化、免疫力の低下を防ぐことが期待できるのです。
ただし、その一方でフィトケミカルは何かしらのメリットがあるだろうとされながらも、体への影響は証明されていないので未知な部分もあると言います。
また、主に漢方で使用されるウマノスズクサ科の植物に含まれるフィトケミカルのアリストロキア酸は腎毒性、発がん性があるとされています。
このように中には自然の化合物として毒性を持つフィトケミカルもあるのです。
犬に与えるのにおすすめのフィトケミカル/ファイトケミカルが多く含まれる食べ物

これらは現在、体にどのような良い影響があるか研究がされているフィトケミカル/ファイトケミカルで、
そのうち犬にとっても与えられる、与えやすいものをまとめてみました。
⚫︎ポリフェノール系
・フラボノイドーアントシアニン(ブルーベリー)
・フェニルプロパノイドーセサミノール(ゴマ)
※犬は胡麻の硬い外殻を消化できないためすりごまが好ましい。
・シゲトン類ークルクミン(ターメリック/ウコン)
※ターメリック/ウコンについては上の記事もおすすめです。
⚫︎有機硫黄化合物系
・イソチオシアネート類ースルフォラファン(ブロッコリー)
⚫︎テルペノイド系
・カロテノイド類ールテイン(ケール、ほうれん草)
※ほうれん草はシュウ酸が多いのでベビースピナッチなどの加熱調理しないで食べられるベビーほうれん草がおすすめです。
ーリコピン(トマト、スイカ)
ーβカロテン(人参、かぼちゃ)
⚫︎その他
・多糖類ーβグルカン(きのこ類)
・ギンゲロール(生姜)
・アスタキサンチン(鮭)
※フィトケミカルは植物が自身を防衛するために生み出す自然の化合物だが、アスタキサンチンはフィトケミカルを含んだ植物が食物連鎖により最終的に鮭に蓄積したもの。
他にも色々な食材がありますがあまりにも多すぎるので英語版ですがこちらのリストも参照にしてみてください↓
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_phytochemicals_in_food
フィトケミカル/ファイトケミカルの生活への取り入れ方

ここまでフィトケミカルやその種類などについて述べてきましたが、
ではフィトケミカルの恩恵にあやかるにはどのようにして日々の食生活に取り入れるのが効率的なのでしょうか。
そこでおすすめの摂取方法をまとめてみました。
①皮ごと食べられるものは皮ごと!
例えばりんごやにんじん、さつまいもは皮を剥かなくとも食べることができます。
主に食べる可食部よりも皮の部分に栄養が豊富に含まれていることもあるので皮が食べられる場合には綺麗に洗って皮ごと食べるのも良いでしょう。
②犬が消化しやすい形態にすること!
野菜は犬にとって消化しにくいもの。
そこで犬が消化しやすいように蒸したり茹でたりして柔らかくしたり、
細かく刻んだり、ミキサーなどを使用してペーストにしたりして
消化不良を起こさないようにしてあげましょう。
③有機硫黄化合物系は加熱は最低限に!
有機硫黄化合物系は火に弱いため加熱は最低限にしましょう。
例えばスルフォラファンを含むブロッコリーの場合、
新鮮なら細かく刻んで生でトッピング、もしくは軽く蒸してみじん切りにして与えても良いでしょう。
④旬の野菜、フルーツを取り入れる
旬ものは新鮮な状態で手に入りやすく、栄養も豊富で味も美味しいです。
様々な成分、様々なフィトケミカルを取り入れるためにも色々な種類のものを食事に入れるようにしましょう。
旬のものを毎月取り入れるようにしていけば簡単に種類も栄養も豊富な食事が用意できます。
⑤1番のおすすめはスープにすること!
作り方は超簡単。
お好きな野菜を浸るくらいのお水と一緒に煮立たせて完成。
スープに出た栄養素の逃さず、そして犬が消化しやすいように柔らかくしたものを与えることができます。
沢山作ったら製氷皿に入れて冷凍すれば使いたい分だけ使えて、忙しい時にも楽ちんです。
ここにお好みのお肉やお魚、サプリメントを加えれば簡単手作りごはんにもなります。
[ポイント]
・皮ごと食べられる野菜は皮ごとで調理する。
・野菜は犬が消化しやすいように、スプーンで簡単に潰れるくらいの柔らかさにする。
・具材は細かく刻む、火が通った後にブレンダー等で潰してポタージュ風にしても◎
・水溶性の成分は湯気にも含まれるので蓋をしてあまり蓋は開けないようにする。
・材料はオーガニックのものを使用するとさらに安全。
最後に
今回はフィトケミカルについてまとめてみました。
フィトケミカルと聞くと横文字だしカタカナだしなんのこと?と思いますがその正体は植物が自衛のために生み出した天然の化合物。
第7の栄養素ともいわれまだまだ研究途中のフィトケミカル。
これからの研究結果も楽しみですね。

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