はじめに
皆さんは犬に納豆を与えたことはありますか?
犬用のおやつなどにも納豆は利用されていて、納豆大国の日本では犬に納豆を与えることは、それほど珍しくはありません。
一方で犬の栄養や食餌法などでは流行を生み出したり最新的な研究がされている欧米ではかなり珍しいことのようです。
今でこそ、海外の日系スーパー等で販売されていますが、いまだに”ゲテモノ”扱いなのには変わりなく、外国の方々には抵抗のあるもののようです。
そこで海外の情報媒体から”犬に納豆を与えること”に対する意見を調べまとめてみました。
目次
納豆とは
⚫︎納豆の栄養と効果
納豆は大豆を納豆菌で発酵させたもの。
”畑の肉”と呼ばれる大豆を使用していることもあり、植物性タンパク質を豊富に含んでいます。
タンパク質のほか、食物繊維もふくみ、水溶性と不溶性の食物繊維両方を含み腸内環境の健康維持に役立ちます。
またビタミンB2、B6、E、K、カルシウム、マグネシウム、鉄分、カリウムを含みます。
納豆特有の成分としては、納豆キナーゼやイソフラボン、レシチンなどが含まれます。
納豆は日本人にとって健康食品の代表格であり、様々な栄養と効果がある食品です。
⚫︎納豆のデメリット
例えどんなに体にいい食べ物でも食べ方や量を間違えれば体に悪影響を及ぼすものですが、
納豆の場合は食べ過ぎには注意程度の情報しか確認できず、リスクはかなり少ない食べ物ということになりそうです。
(食べる量については後ほど解説します)
海外情報媒体による犬に納豆を与えることに関しての意見
以下「」内は海外情報媒体より抜粋したもの。
「納豆の主成分である大豆は優れたタンパク質源であり、納豆を作る発酵プロセスによって大量のプロバイオティクスが得られます。納豆には、血圧をコントロールし、消化を促進するナットウキナーゼと呼ばれる独自の酵素成分も含まれています。納豆は発酵中に形成される健康に良い善玉菌のおかげで、消化と吸収の点で生の大豆よりも優れています。犬は納豆のプロバイオティクスと栄養素の恩恵を受けることができ、免疫力を強化し、消化を改善し、心臓血管の健康を高めるのに役立ちます。」
「ビタミンK含有量が高いため、投薬中の犬には納豆を与えないでください。ビタミンKは特定の投薬に干渉し、投薬治療を妨げることが知られています。」
「納豆の発酵中に少量のアルコールが生成されます。犬が納豆を過剰に摂取すると、アルコール中毒の症状も発生する可能性があります。」
「犬が大豆アレルギーを持っている場合は、納豆を与えないでください。新しい食べ物を与えるときは、ごく少量を与えて、症状がないか観察してからさらに与えてください。異常が見られたら、すぐに獣医に連絡して治療を受けてください。」
上記のようにある食べ物を犬に与えてもいいかを即時に教えてくれるサービスを提供しているサイトでも納豆は与えても良いとの意見でした。
ただ、冒頭で「納豆は独特の香りと粘り気のある食感のため、賛否両論ありますが、犬は納豆を食べても大丈夫でしょうか?」とあり、やはり外国、特に欧米の人々には食べるだけではなく、犬に与えることも抵抗があるようです。
とはいえ、犬に与えても問題ないことは明確に提示してあり、また与える際に注意すべき、ビタミンKが投薬時に薬効を阻害する可能性があることや、発酵時に発生する微量なアルコール、大豆アレルギーに関して注意喚起も同時にされていました。
ただ、気になったのは発酵時に発生する微量なアルコールのこと。
確かに葡萄などは発酵してアルコールが発生しますが、納豆は発酵時にアルコールは発生はせず、完成した納豆にもアルコールは含まれません。
どこかで誤った納豆情報が海をわたって広まってしまっているのかもしれません。
また日本人の研究者たちが発表した犬と納豆に関する論文も英語で調べるとヒットしたのでそちらも共有します。
『Enhancement of natural killer cell activity by oral administration of a fermented soybean product in dogs』(発酵大豆製品の経口投与による犬のナチュラルキラー細胞の活性の増強)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8541719/
この論文がどういったものか簡単に要約すると、
『腸内細菌をより豊富にするために必要不可欠なプロバイオティクスの1種である日本の伝統的な発酵食品の納豆は腸内環境の健康維持のみならず細胞免疫強化能力もあり、特に納豆は免疫補助効果と抗アレルギー効果も実証されている。この論文では犬に納豆を経口投与することで免疫にもたらす影響について調査し、納豆を与えられた犬と与えられていない犬では細胞の活性化に違いがあり、納豆を経口投与された犬では細胞免疫活性の増強に役立つ可能性がみられた。』
つまり、細菌(納豆菌)やタンパク質源、食物繊維源として注目されがちだが、細胞の免疫にも関与している可能性が大きいということなのです。
また、こちらのサイトでは納豆に含まれるナットウキナーゼが心臓の健康維持に役立つと紹介されています。
粘り気や香りから海外では抵抗が多い納豆ですが健康的な効果は認識されているようです。
納豆の量
特に食べ過ぎることで中毒などのリスクが少ない食べ物は基本的に1日の食事の10%以下に抑えれば問題はないでしょう。
とはいえ、初めて与える食品の場合はアレルギーや好き嫌いなども確認したいので小さじ1杯ほどの少量から与えて様子を見ましょう。
小型犬であれば大さじ2分の1杯程度、中型犬で大さじ1杯程度、大型から超大型犬では大さじ2杯程度が良いかと思います。
おすすめの納豆
食に敏感な犬では納豆の種類によって好みが分かれることもあるようで、1度与えた納豆を食べなかったとはいえ違うメーカーのものやひきわり、大粒などに変えると食べることもあるようです。
犬は人間の何倍もの嗅覚を誇ります。
なので慣れるまでは比較的香りの少ない納豆を与えるのも良いでしょう。
また、犬は上品に綺麗に食べることなどありません。
納豆を与える際に食後の口の周りのベタつきや匂いが気になる飼い主さんも多いでしょう。
その場合にはフリーズドライ加工がされた納豆がおすすめです。
匂いも抑えめでベタベタする粘り気はほぼないので与えやすく、扱いやすいのが特徴で、栄養素も加工前と大差なく残っています。
私はひきわり納豆をパックごと冷凍し、冷凍されたらパックごと4分割し、パックを外してから密封容器に入れて冷凍保存しています。
我が家は小型犬なので冷凍して小分けにしておくことで使いたい分だけ使用でき、フリーズドライ加工されたものよりもお財布にも優しいです。
冷凍してからパック技と切ることで、ひきわり納豆でもバラバラ、ネバネバしにくく小分けにできます。
与え方
与え方はそのままいつものフードの上に載せるか混ぜて与えてもいいですし、茹で野菜と混ぜたり、鰹節を混ぜてあげてもよいでしょう。
私のおすすめは砕いた煮干しと茹でてみじん切りにしたオクラとひきわり納豆を和えた”ネバネバトッピング”です。
嗜好性の高い煮干しを入れることで食いつきもアップし栄養価もアップ、水溶性食物繊維たっぷりのオクラを足すことでより強力な腸内環境増強効果が得られます。
文献
https://www.takanofoods.co.jp/fun/nattoeiyo/

コメントを残す