【犬の食事】ドッグフードの成分表も良くわかる!ミネラル編〜完全保存版〜

前回のビタミンに引き続き、

今回はミネラルについてまとめていきます。

これを見ればドッグフードの裏の成分表もよくわかると思います!

  1. ミネラルとは
  2. カルシウム
  3. リン
  4. マグネシウム
  5. カリウム
  6. ナトリウム
  7. 亜鉛
  8. ヨウ素
  9. マンガン
  10. セレン
  11. クロム
  12. コバルト

ミネラルとは

ミネラルとは生体に含まれている元素のうち、

炭水化物、脂肪、タンパク質などの有機物の主要構成成分のうち、

炭素、窒素、酸素、水素、を除いた元素のこと。

無機質や灰分とも言う。

カルシウム

・働き 

筋肉の収縮や弛緩、

神経伝達情報の発信、

細胞内伝達物質:セカンドメッセンジャー、

細胞分裂、血液凝固。

酵素の活性化など

・摂取過剰

筋肉の弛緩、し眠

・欠乏 

骨異常、筋肉の痙攣、てんかん、苛立ち、

成長不良、骨折、食欲不振

・供給食材

骨、卵殻、乳製品、大豆、小魚

⭐︎植物性カルシウム

骨や卵殻、乳製品等のカルシウムは生体の利用性が高いが、

植物中のシュウ酸カルシウムは吸収性が悪く利用性が低い。

さらに大豆等に含まれるフィチン酸はカルシウムとキレート結合し、吸収を阻害する。

これらのことからカルシウム補給は動物性のものから行った方がおすすめである。 

⭐︎カルシウムと骨

体内の99%のカルシウムは骨に貯蔵されている。

低カルシウム状態になると、骨を溶かし骨からカルシウムを放出する(骨吸収)

リン

・働き 

リンの8割は骨に存在、

エネルギーの授受、生体膜の構成

・摂取過剰

骨量の減少、尿路結石、

何組織の石灰化、腎臓の状態悪化

・欠乏

骨異常、筋肉の痙攣、てんかん、苛立ち、

成長不良、骨折、食欲不振 

・供給食材 

肉、魚、乳製品

⭐︎リンの吸収率と利用性

カルシウム同様にフィチン酸が吸収を阻害するため植物性のりんの利用性は低い。

また、マグネシウムが多い場合やと高繊維食も同様に吸収率が下がる。

反対に動物性原料に含まれるリンは含有量も高く、利用性も高い。

⭐︎リンとカルシウム

カルシウムとリンが体内で体に適した栄養状態であるためには以下のことに気をつける必要がある。

カルシウムとリンが2〜1:1の割合で供給されることが好ましい。

また、十分量が供給され、活性型ビタミンDが存在することも条件である。

これらのことから手作り食の場合、肉や魚中心の食事になりカルシウムよりリンの割合が増えてしまうため別途カルシウム剤や骨、卵殻等のカルシウム供給源を与えることを勧められている。

マグネシウム

・働き

マグネシウムの70%は骨に存在

神経の興奮を抑制、リン酸化反応に関与する酵素の活性化 

・摂取過剰

尿路結石(ストルバイト)、弛緩性麻痺

・欠乏 

成長遅延、過剰な刺激感受性、食欲不振、嘔吐、筋力低下、骨の石灰化不良、痙攣(テタニー)

・供給食材

海藻、大豆、穀類

⭐︎マグネシウムとビタミンD

マグネシウムの吸収は活性型ビタミンD3により促進される。

⭐︎マグネシウムの吸収を阻害

食事内容の栄養バランスが崩れ、リン、カルシウム、カリウム、脂肪、タンパク質が高濃度になるとマグネシウムの吸収は阻害される。

カリウム

・働き 

ナトリウムとバランスをとりながら

浸透圧の維持、pの維持、細胞内への栄養移動の調整、水分代謝

・摂取過剰

犬の場合は心疾患、心不全

猫の場合は尿毒症

・欠乏 

食欲不振、元気消失

・供給食材 

果物、芋類、豆類、野菜類、海藻類

⭐︎嘔吐下痢時のカリウム

激しい嘔吐や下痢の際にはカリウム欠乏症による不整脈が生じることがある。

ナトリウム

・働き 

カリウムとバランスをとりながら

浸透圧の維持、pの維持、細胞内への栄養移動の調整、水分代謝

・摂取過剰

喉の渇き、便秘

・欠乏 

食欲不振、脱毛、疲労

・供給食材 

食塩、味噌

・働き

動物の体内で鉄は90%がタンパク質と結びついて存在

酵素の構成成分、触媒機能、血漿や乳汁の合成 

・摂取過剰

食欲不振、体重減少、肝機能障害

・欠乏 

貧血、毛並みが悪くなる、気力低下

・供給食材 

レバー

⭐︎ビタミンCと鉄

ビタミンC(アスコルビン酸)と鉄を同時に摂取すると非ヘム鉄の場合、吸収率が高まる。

ヘム鉄の場合は影響を受けない。

⭐︎タマネギと鉄

タマネギに含まれるチオ硫酸化合物が酸化障害を起こし溶血、

特に柴犬や秋田犬等の日本犬、日本犬の血が混じった雑種犬はより激しい溶血反応が起こるとされている。

亜鉛

・働き 

体内で200以上のタンパク質の補因子として機能

代謝経路に関与

・摂取過剰

カルシウム・動画不足する

・欠乏 

食欲低下、成長阻害、皮膚・被毛・骨の異常、繁殖機能の低下、結膜炎

・供給食材

貝類、魚介類、レバー、乳製品

⭐︎亜鉛の吸収阻害

穀類に含まれるフィチン酸は消化管内で亜鉛と結合し、亜鉛吸収の阻害をする。 

そのため動物性タンパク質中心の食事より、植物性タンパク質中心の食事の方が亜鉛の吸収率が低くなる。

また、フィチン酸のほか、

銅、カルシウム、カドミウム、シュウ酸、繊維質も亜鉛の吸収を阻害する。

⭐︎ミルク中に含まれる亜鉛

ミルクに含まれるクエン酸が亜鉛の吸収を促進するため、

ミルク中に含まれる亜鉛は吸収率が高い。

ただし牛乳は乳糖が含まれるので犬に与えると何遍や下痢を起こす可能性がある。

・働き

ヘモグロビンの合成、鉄の利用、活性酸素の除去、骨や結合そしきの組成、メラニンの生産 

・摂取過剰

肝炎

・欠乏 

貧血、成長不良、色素脱失、骨形成不全、神経障害

・供給食材 

レバー

⭐︎銅の吸収阻害

亜鉛やカドミウム、ビタミンCは銅の吸収を阻害する。

また、モリブデン・食物繊維・胆汁は消化管内で銅と複合体になり銅吸収を抑制する。

ヨウ素

・働き 

甲状腺ホルモンの構成成分

・摂取過剰

甲状腺機能の低下、気怠さ、毛並みが悪くなる、

発育障害、脈拍低下、浮腫、不妊症状、肥満、食欲低下

・欠乏 

甲状腺機能の低下、気怠さ、毛並みが悪くなる、

発育障害、脈拍低下、浮腫、不妊症状、肥満

・供給食材 

海藻類、魚類

⭐︎ヨウ素と地理

世界でも内陸部や山岳地帯に住む人々はヨウ素が欠乏しやすい。

しかし周りを海に囲まれた日本では海風に運搬されたヨウ素が呼吸により肺に入り吸収されるため欠乏の心配は極めて低い。

ペットフードも同様で国産フードはヨウ素欠乏の可能性は低い。

マンガン

・働き 

タンパク質、糖類、脂質の代謝の補因子

軟骨形成に関与

・摂取過剰

毒性は低い

・欠乏 

繁殖障害、代謝異常、軟骨形成異常、成長不良、脂肪肝

・供給食材 

精製していない穀類、豆類、魚類、海藻類

⭐︎マンガンの吸収を阻害するもの

高濃度のリン、鉄、コバルトはマンガンの吸収を阻害する。

⭐︎マンガンの吸収を促進するもの

ヒスチジンやクエン酸はマンガンの吸収を促進する。

セレン

・働き 

細胞膜や生体膜を過酸化障害から守るグルタチオンペルオキシターゼの構成成分

(グルタチオンペルオキシターゼは細胞が酸化により破壊されるのを防ぐ働き、抗酸化作用とも言う。)

・摂取過剰

嘔吐、食欲不振、痙攣

(余剰セレンは尿や便からのみならず、呼気からも排出される。)

・欠乏 

筋ジストロフィー、繁殖障害

・供給食材 

魚介類、肉類、豆類

クロム

・働き 

未だ研究途中で未知な部分も多い。

子ウシの場合、輸送ストレスの軽減や免疫機能の増強が判明。

・摂取過剰

毒性はほとんど問題にならない

・欠乏 

グルコースの利用能力の低下、成長不振、繁殖障害

・供給食材 

コバルト

・働き 

ヘモグロビンの生成、神経機能の維持

・摂取過剰

報告なし

・欠乏 

(食事が要因で不足することは稀)

ビタミンB12が不足する、貧血

・供給食材 

肉類、レバー、魚類、乳製品