【犬の食事】ドッグフードの成分表も良くわかる!ビタミン編〜完全保存版〜

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ドッグフードの裏の原材料にビタミンやミネラルが書いてあるけれど、

一体これらは何のために入っているのか、

本当に体のためになっているのか、

そのように感じたことはありませんか。

今回はビタミン編!

今回はこの記事を見ればドッグフードの成分表に記載のある栄養添加物も、日々のご飯作りも網羅できる記事にまとめて見ました。

  1. ビタミンA
  2. ビタミンD
  3. ビタミンE
  4. ビタミンK
  5. ビタミンB
  6. ビタミンB2
  7. ナイアシン
  8. ビタミンB6
  9. パントテン酸
  10. 葉酸
  11. ビオチン
  12. ビタミンB12
  13. コリン

ビタミン

ほとんんどのビタミンは体内で合成できないので、食事から摂取する必要があります。

脂溶性ビタミン

水に溶けにくく油分に溶けやすいビタミン

脂肪分と一緒に摂取すると吸収率アップ

ビタミンA

・化学名 

レチノール

・脂溶性ビタミン

働き 

視覚、粘膜の健康維持、成長・細胞分化機能維持、骨代謝維持

摂取過剰

食欲不振、成長不良、猫の場合はさらに頚椎症(首の痛み)、歯牙損失

欠乏 

夜盲症、眼球乾燥、網膜の編成、皮膚被毛の状態悪化、腎炎、食欲不振、体重減少、免疫力低下

供給食材 

レバー、卵黄(動物性食品にしか含まれない。)

⭐︎ドッグフードにはレチニルエステルの形で使用されることが多い

⭐︎カロテノイド/βカロテン

緑黄色野菜などに多く含まれている赤、黄、緑の植物性の色素をカロテノイドと呼びます。

カロテノイドの1種であるβカロテンはビタミンAに変換。

このようにβカロテンはビタミンAのような働きをすることから”プロビタミンA”と呼ばれる。

犬はこの変換能力があるが、猫は欠如しているので注意が必要。

ビタミンD

化学名 

カルシフェロール

脂溶性ビタミン

働き 

カルシウムとリンの吸収促進、骨からのミネラル溶出、骨と歯の成長促進、副甲状腺機能維持

摂取過剰

高カルシウム血症、軟組織への石灰化、食欲不振

欠乏

クル秒、骨軟化症、低カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症、下半身麻痺、運動失調

供給食材 

鮭、鰯、鰹、キノコ類、卵黄

⭐︎ビタミンDの体内合成

人間は日光浴によりビタミンDを体内合成できますが、犬猫の場合はその合成ができないと言われており、食事から摂る必要がある。

⭐︎ビタミンDの不安定さ

6ヶ月間22度で保存したところ、ビタミンDの活性は30%減少したという報告もあり、決して安定はしていない

ビタミンE

化学名 

トコフェロール

・脂溶性ビタミン

・働き

抗酸化作用、細胞膜の健康維持。生殖腺・筋肉・神経系の機能維持 

・摂取過剰

ほとんどなし

・欠乏 

肝臓壊死、筋萎縮、繁殖障害、皮膚炎、免疫力低下、

犬の場合 退行性骨格筋疾患、精子形成障害、脂褐素症

猫の場合 脂肪組織炎、黄色脂肪症、間質性心筋炎、骨格筋炎、肝門脈単角細胞浸潤

・供給食材 

植物油、小麦胚芽、魚類、緑黄色野菜、米糠

⭐︎添加物としてのトコフェロール

ビタミンEはα、β、γ、δの4種があり、この順で活性が高い。

そのうち添加物(酸化防止剤)としてはαトコフェロールやαトコフェロール由来の酢酸エステルが用いられている。

⭐︎ビタミンEとビタミンC

酸化を抑制したビタミンEはビタミンEラジカルに変化する。

そのビタミンEラジカルを元のビタミンEに戻すのが抗酸化物質のビタミンC。

⭐︎ビタミンEと魚類

魚類には魚油が多く含まれる。

この魚油には多価不飽和脂肪酸が含まれており、酸化することで過酸化脂質となり、

この過酸化ししつに抗酸化作用を持つビタミンEが大量消費される。

そのため魚油を含んだ食事、魚中心の食事の場合は別途ビタミンEを添加する必要がある。

ビタミンK

化学名 

フィロキノン(天然のビタミンK1)、メナキノン(微生物が産生するビタミンK2)

・脂溶性ビタミン

・働き 

血液凝固因子の機能維持、骨代謝機能維持、細胞増殖

・摂取過剰

ビタミンK1、ビタミンK2の毒性は低いが、

ビタミンK3の過剰摂取は黄胆や致命的な貧血を引き起こす

・欠乏 

(犬の場合欠乏は少ない)

血液凝固不全

・供給食材 

緑黄色野菜、魚粉、卵黄、納豆

添加物としてはビタミンK3/メナジオンが用いられる。

⭐︎ビタミンK3

ビタミンK3は体内で代謝されてビタミンK2になる。

⭐︎ビタミンK欠乏

犬は消化管内でビタミンK2を合成でき、要求量が満たされるが

抗生物質(セフェム系抗生物質)を服用し消化管内の微生物が減少しビタミンK2の合成が減少した際や

猫の場合はマグロやさけの摂取によりビタミンK欠乏が起こりやすいので

食事から摂取する必要がある。

水溶性ビタミン

人間はビタミンCを体内で合成できないが、犬猫は体内合成ができるので特段摂取する必要性は少ないとされており、今回は取り扱わない。

犬猫のフードやおやつ等の食品にビタミンCが添加されているのは栄養特性よりも抗酸化作用を期待され添加されていることが多い。

ビタミンB

・化学名 チアミン

・水溶性ビタミン

・働き 

糖質の代謝、アセチルコリンの合成

・摂取過剰

経口摂取において過剰摂取による中毒の報告はない

・欠乏 

脚気、浮腫、神経炎、

犬の場合 心臓肥大、四肢の失調

猫の場合 筋肉の衰弱、神経症、食欲不振、成長抑制

・供給食材

米糠、小麦胚芽、全粒粉、大豆、酵母、緑黄色野菜、レバー 

⭐︎アセチルコリン

運動神経、副交感神経、等の神経伝達物質

⭐︎ビタミンB1欠乏症

ビタミンB1の摂取量が十分でないだけでなく、

チアミナーゼの過剰摂取によって起こる。

生の魚類にはこのようにビタミンB1を破壊するチアミナーゼが多く含まれているので、犬猫に大量に与えてはいけない。

ビタミンB2

化学名 リボフラビン、ラクトフラビン 

・水溶性ビタミン

・働き 

エネルギー代謝、皮膚・角膜の健康維持

・摂取過剰

なし

・欠乏

体重減少、脂漏性皮膚炎、紅斑、白内障、繁殖障害、食欲不振 

・供給食材 

乳製品、内蔵類、筋肉(肉)、卵、緑黄色野菜、酵母

ナイアシン

化学名 ニコチン酸、ニコチンアミド

・水溶性ビタミン

・働き 

エネルギー代謝、脂肪の合成

・摂取過剰

摂取過剰による中毒は少ない

・欠乏

皮膚炎、下痢、中枢系の神経異常

犬の場合 黒舌病 

・供給食材 

酵母、豆類、鰹、マグロ、レバー

ビタミンB6

化学名 ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン

・水溶性ビタミン

・働き 

アミノ酸代謝、神経伝達物質の合成

・摂取過剰

過剰症は稀だが、運動失調や筋肉の脆弱化、平衡感覚の欠如が挙げられる

・欠乏

神経炎、貧血、筋肉の脆弱化 

・供給食材 

肉、全粒穀類、緑黄色野菜、酵母、油粕

パントテン酸

化学名 パントテン酸

・水溶性ビタミン

・働き 

糖質・脂質・アミノ酸の代謝

・摂取過剰

過剰摂取による中毒症状は極めて可能性が低い

・欠乏

成長抑制

犬の場合 脂肪肝、低コレステロール血症、抗体反応の低下、成長不振、昏睡

猫の場合 脂肪肝、体重減少 

・供給食材

肉、レバー、心臓、米、ふすま、アルファルファ、ナッツ、大豆、酵母、魚粉

(麦類に含まれるパントテン酸は吸収率が悪い。

反対に大豆やとうもろこし中のパントテン酸は吸収率が高い。) 

葉酸

化学名 プテロイルグルタミン酸

・水溶性ビタミン

・働き 

核酸・アミノ酸代謝(DNAの合成)、造血作用

・摂取過剰

毒性は極めて低く、過剰症は知られていない

・欠乏

貧血、神経障害、成長抑制 

・供給食材 

レバー、卵黄、緑黄色野菜

⭐︎不安定な葉酸

食品に含まれている葉酸は不安定で

飼料の加工過程や貯蔵過程で分解されてしまうため、

別途葉酸を栄養添加物として添加されている。

ビオチン

化学名 ビオチン

・水溶性ビタミン

・働き 

脂質・糖質・アミノ酸代謝

・摂取過剰

ビオチンの過剰摂取による毒性は極めて低い

・欠乏

皮膚炎、成長阻害、奇形、

猫の場合 皮膚病、精神異常、無気力、成長不振 

・供給食材 

卵黄、アルファルファ、レバー、酵母、大豆

⭐︎栄養添加物としてのビオチン

卵黄、アルファルファ、レバー、酵母、大豆に含まれるビオチンの利用性は高く良い供給源だが、

栄養添加物としてのビオチンの利用性は低い場合がある。

⭐︎ビオチン欠乏症

生の卵白にはアビジンが含まれており、

アビジンはビオチンと結合してビオチンの吸収を阻害し、

ビオチン欠乏症を招きます。

アビジンは加熱に弱く、卵を生で与えないことでビオチン欠乏症は防げます。

(大量に食べなければ少量の生の卵白を食べてしまってもビオチン欠乏症になることはないと言われています。)

ビタミンB12

化学名 コバラミン、シアノコバラミン

・水溶性ビタミン

・働き

核酸・アミノ酸・脂質の代謝、葉酸の活性化、造血作用

メチル期の新生と転移、

動脈硬化の原因となるホモシステインを正常化する

・摂取過剰

非経口投与しない限りは生じない

・欠乏 

貧血、神経障害、成長の抑制

・供給食材 

酵母、内臓類、魚介類

栄養添加物としてはシアノコバラミンの形で添加される

⭐︎野菜中心の食事とビタミンB12

植物中のビタミンB12は微量で、

野菜中心の食事だとビタミンB12が欠乏する可能性がある。

⭐︎ジャイアントシュナウザーの遺伝子欠陥

遺伝的な異常のため、ジャイアントシュナウザーは

重篤なビタミンB12欠乏を生じる個体が見つかっている。

コリン

化学名 コリン

・水溶性ビタミン

・働き 

生体膜の成分、脂質の輸送、メチル基を供与

・摂取過剰

要求量の3倍程度摂取すると中毒症状が起こり、赤血球の数が減少する

・欠乏

成長抑制、脂肪肝、出血性腎不全、

犬の場合 胸腺萎縮症 

・供給食材

卵黄、ミルク、魚、胚芽、豆類 

⭐︎コリンの体内合成

コリンは肝臓で合成されるが合成される量以上に要求量が多く、食べ物からも摂取する必要がある。

ちなみに人間やネズミは摂取する必要はなく、体内合成量で足りている。

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