【発酵食品】ビール酵母とは。犬にとっていい食べ物なのか。

ドッグフードの材料になっていることも多いビール酵母

(英語でbeer yeastもしくは brewery yeast)

ビールはもちろん与えてはいけない食べ物なのに、ビール酵母は良いの?

そもそも何のために添加されているの?

と思い、詳しく調べてみました。

ビール酵母とは

Photo by Engin Akyurt on Pexels.com

ビール製造で発酵過程から生み出される副産物がビール酵母です。

ビール酵母はビールを作るために用いられる菌なので”ビール”という名前がついていますが、アルコール分は含みません。

ちなみに国産ビールのほとんどは濾過をしてビール酵母を取り除いているのでビールを飲んでもビール酵母は摂取できません。

ビール酵母はビールの発酵に使用される酵母の一種であるサッカロミセス・セレビシエから作られる原料です。

サッカロミセス・セレビシエの仲間にはパンの発酵に用いられるパン酵母も含みます。

栄養価が高いことで注目されており、犬にも良い食材として注目されています。

ビール酵母の栄養と効果

ビール酵母に特に豊富に含まれている栄養素は↓

・ビタミンB1、B2、B 3、B5、B6、B7、B9

人間の皮膚や粘膜、髪や目の健康維持、肝臓の機能促進効果、抗不安効果

・抗酸化物質

細胞の老化(酸化)防止、早期老化防止、病に罹るのを防ぐ

・ミネラル(セレン、カリウム、クロム、鉄、亜鉛、マグネシウム)

細胞や臓器が適切に作用するのを助ける

*水分不足よりもミネラルが不足した場合の方が早く死ぬと言われています。

(クロムが血糖値の調節をし、糖尿病の管理に役立つと言われているが犬の場合は未だ証明されておらず実際の効果は不明だそうです。ビール酵母の苦味がクロムの成分によるものなので、苦味がないビール酵母はクロムが含有されていない可能性があるようです。)

これらの効果のほか、ビール酵母はプロバイオティクス消化促進剤整腸剤としても使用できます。

ビール酵母のデメリット

多くのビタミンB群が含まれているビール酵母ですが、必須ビタミンの1種であるビタミン12は含まれていないので注意です。

ビール酵母自体のカロリーは高く、1オンス(約30ml)80キロカロリーとカロリー質量が高いことも考慮しておいた方が良さそうです。

また、大型犬の場合1度で摂取する量が多くなるので、胃腸にガスが発生する副作用を起こす可能性があります。

そして、抗不安薬や抗うつ薬と飲み合わせが悪い可能性があります。

ビール酵母は文字通り、酵母なのでイースト負耐症、イースト菌アレルギーの場合は避けましょう。

ビール酵母を摂取することで腸内細菌のバランスも変わるので、腸疾患を患っている場合も避けましょう。

ビール酵母の虫除け効果

実はビール酵母には驚くべき効果が秘められている可能性があります。

それは虫除け効果です。

主にノミとダニに作用するとされています。

しかし、1950年にUSDA(アメリカ合衆国農務省)で紹介されたきり、虫除け効果があるという証明は出されずにいます。

昨今の研究では同様に虫除け効果がある可能性を持つニンニクと共に研究されていますが、虫除け効果があるという証明には至らなかったようです。

というのもビール酵母の何らかの成分がノミやダニに対する忌避効果をもたらすらしいが、どの成分が虫除け効果を持つのかが判明していないそうです。

虫除け効果を持つ成分が単数で作用しているのか、それとも複数での症状効果で生まれるものなのかも判明していません。

分かっていることは

・ビール酵母による虫除け効果には犬の個体差が大きい

・ビール酵母×ニンニクは効果は薄く、ビール酵母×オメガ3オイルは忌避効果が生まれた

・ビール酵母を摂取してから虫除け効果が出るとしても数日を要する

つまり、補助的な役割で与えるのは良いですが、100パーセント信頼しているとノミやダニをつけてきてしまうことがほとんどなので、皮膚に垂らすタイプやチュアブルタイプの駆虫、虫除けを併用することを勧められています。

与え方と与える量

ビール酵母の多くは粉末や錠剤で販売されています。

食べやすくしているものだと、苦味を取り除くためにクロムを除去しているものもあるので成分表示や商品説明を確認しましょう。

ビール交互は適切な量であれば、毎日与えても構いません。

基本はその商品の推奨量に従いましょう。

初めて与える場合には投与量を減らして、徐々に増やしていきましょう。

5kgから10kg 1日あたり1g

11kgから20kg 1日あたり1.5g

21kgから40kg 1日あたり2g

41kg以上 1日あたり3g以上

換毛期やダニ治療の際には少し量を増やすこともできるようです。

(人間用のエビオス錠がビール酵母が主成分の胃腸薬です。犬に与えている人もいるようで、実際に与えているブリーダーさんをSNS状でお見かけしたことも、、小さい袋は500〜600円ほどで買えるので私もノミダニシーズンに犬に飲ませても良いものか獣医師さんに聞いてみようかなと思っています)

参考にしたページ

⚫︎https://www.petmd.com/dog/nutrition/brewers-yeast-dogs-understanding-benefits-and-risks

⚫︎https://www.fourpaws.com/pets-101/health-and-wellness/brewers-yeast-for-dogs