スピルリナは藻の一種で近年スーパーフードとして注目されています。その一方で、製品の質や安全性、製造方法などが大きな問題になっています。また、スピルリナが体にもたらす効果も証明はされておらず、未だ可能性を秘めた食材と言えるでしょう。海外では犬に与えている人も多くいますが、日本国内で良質で安全なスピルリナを入手することは容易ではなく、無理に与える必要はなさそうです。
スピルリナとは

一言で言うと藻です。
シアノバクテリアとしても知られています。
藍藻という藻の種類で古くから存在しており、
その時代やその水域により遺伝子構造を頻繁に変えることで過酷な環境に適応し生き延びているとされています。
緑色でコイル状の形をしており、
食用途にできると注目された当初はβカロテンの供給源として期待をされていました。
現在、食用にされているのは人工的に発生させたスピルリナです。
スピルリナの成分には栽培に用いている水に含まれる金属塩成分なども大きく影します。
生産に用いる大量の水に対して塩類や重金属除去を行うことは難しく、成分安定は容易ではないでしょう。
スピルリナの安全性

食品として利用されるスピルリナの多くは人工的に発生させたもので、差の際には莫大な量の水が必要になります。
その水は鉱業処理水が使用されることもあり、安全性が疑問視されています。
特に亜鉛とヒ素が含まれていることが多く、スピルリナの製品情報には亜鉛だけ記載されることが多いようです。
スピルリナの世界総生産量60−70パーセントを占める通ごくは政府が大規模な衛星検査を行なっあたところ、鉛、水銀、セレン、ヒ素が基準値の100倍検出されたという報告もあります。
また、フランス品環境労働衛生安全庁から神経性障害例が報告され、これに伴い日本も厚生労働省が注意文書として警告を発表しました。
神経性障害例としては、手足の痺れ、痛み、赤血球の減少、ビタミンB12欠乏症の症状が報告されました。
新陳代謝能力の低下、交感神経胃の発育不全、認知症、乳がんにも影響があるとされています。
国内でも臨床例が報告されており、日本神経学会機関誌において「スピルリナを含むサプリメントの摂取後に発症した皮膚症状と神経炎症性筋疾患など複数例が報告されています。
現在、中国、モンゴル、インド、インドネシアなどが主な生産国です。
インドやインドネシアではスピルリナを発生させるために牛糞や魚のあら等を用いることもあるようです。
このように述べると全く健康的ではなさそう、むしろ健康に害をなしそうな感じがしますが、信頼できるメーカーから購入することでこれらのリスクはかなり軽減できるとされています。
勿論リスクをゼロにできるわけではないですが、アメリカ食品医薬品局は、汚染されていないスピルリナ抽出物を GRAS (安全である証明) リストに掲載しました。
スピルリナに期待される効果
スピルリナの栄養価は何を培養とするか、どのような培養条件かにも左右されるため同じスピルリナ製品でも栄養は異なります。
カロライナ州ブルーパール獣医専門病院の獣医師で臨床栄養学のエミリー・ルイサナ博士はスピルリナについて「何世紀にもわたって、食料源としてもサプリメントとしても使用されてきました。」と言います。
スピルリナには、タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
USDA(アメリカ農務省によるオーガニック認定制度)によると、大さじ1杯のスピルリナには以下のような栄養素が含まれているとのことです。
・たんぱく質 4g
・脂肪 0.54g
他にはビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン)、銅、鉄、マグネシウム、カリウム、マンガンが豊富
ではスピルリナは犬にとって良い食材なのでしょうか。
人間においては、免疫系刺激剤、抗ヒスタミン剤、抗酸化剤、鎮痛剤として研究されています。
また、高コレステロールと高血圧を軽減することも示されています。
臨床的な動物実験がされていないため、実際に人間のような効果があるかは不透明です。
エミリー・ルイサナ博士によると、スピルリナは免疫力向上効果のあるサプリメントに添加されていることが多いと言います。
与える量

犬に対する正確な安全な投与量はまだ検証、報告されていません。
犬における研究結果が不明のため、人間における研究を参考にして決める必要があります。
人間の場合、1 日あたり 19 グラムまでの用量は最長 2 か月間安全に使用することができ、それより低い用量の 1 日あたり 10 グラムでも最長 6 か月間安全に使用できたとの結果があります。
与えはじめは少量から行いましょう。
あくまで参考程度に。臨床栄養学に長けている獣医師の先生などに聞いてみるのもお勧めかと思います。
安全なスピルリナの選び方
第三者機関において検査を行っているブランドを選びましょう。
成分濃度や栄養表示をよく読みましょう。
NASC (National Animal Supplement Council) の認証があるとより安心です。
時にはメーカーに電話して、製品の調達先や毒素の検査方法など、詳しい情報を尋ねることも重要です。
勿論獣医師に与えて良いか尋ねることも重要です。
絶対に与えた方が良いものではありませんが、一概に悪いものでもないので、与えたければ自己責任で無理のない範囲で始めましょう。
※参考文献
https://www.dogsnaturallymagazine.com/is-it-safe-to-give-dogs-spirulina

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