カレーにも使われるスパイスのターメリックですが実は犬にも与えてもよいスパイスなのをご存知ですか?ターメリックの主成分のクルクミンは抗炎症作用や抗酸化作用など様々な効能を持っています。一方で消化器官にトラブルを抱える場合には与えないほうがよい食材です。また、与え過ぎは禁物、特に超小型犬は注意しましょう。
ターメリックとは

古来よりアジアを中心に食べられていたスパイス、香辛料の1種です。
日本では”うこん”という呼び方の方が一般的で、飲み会のお供という印象が強いかもしれません。
うこんは生姜の仲間で見た目も似ています。
インドのアーユルヴェーダや東方医学、琉球などで古くから痛み止め、抗炎症剤として医療的にも用いられていました。
ターメリックに期待される機能
ターメリックは古くより、人間に対する医療の現場で痛み止めや抗炎症作用をもつ薬として用いられてきました。
犬に対する抗炎症作用の効果はあまり見込めず、着色料としては有用であるという意見があります。
一方でターメリックは様々な効果を発揮するスーパーフードだという意見もあります。
そもそもターメリックに期待される効果のもたらすのはクルクミンという成分によるものです。
クルクミンは抗酸化作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用、抗菌作用、抗真菌作用、創傷治癒作用、抗がん作用、関節炎、糖尿病、がん、肝臓病、胃腸の問題の改善に効果があるとされています。
クルクミンは未だ有望な効果があるとして研究過程にありますが、その有用性から”キュアクミン”と呼ばれることもあるそうです。
(cureはキュア=治すの意味)
クルクミンに期待できる効果についてまとめてみました。
⚫︎抗炎症作用
炎症は関節炎、アレルギー、腎臓病、歯科疾患、消化器疾患等を引き起こします。
体内で起こる炎症が全て悪いというわけではありませんが、ほぼ全ての病気は炎症によって引き起こされるものと言って良いでしょう。
2004年にはクルクミンが解熱鎮痛剤のアスピリンよりも効果があったという研究まで発表されました。
また、2014年にはタイの研究者グループが関節炎患者においてイブプロフェンよりもクルクミンの方が効果があったと発表しました。
イブプロフェンと異なり、胃に対する負担も少ないのでクルクミンは自然界が提供する最高の天然抗炎症剤と評することもあるようです。
⚫︎抗がん作用
英国の研究チームは腫瘍や炎症ががん化するのを防ぐ効果があると発表しました。
実はクルクミンの研究の3分の1はがん治療に関するものだそうで、
アメリカの国立がん研究所はがんの発生と進行の遅延をクルクミンがもたらすことが示唆されています。
⚫︎胃腸障害治療
特に炎症性腸疾患(IBD)においては日本の浜松南病院がクルクミンが治療に明るい希望があると示した。
ドイツのコミッションE(ドイツ保険庁のハーブを医薬品として利用する際の効果と安全性の協議、登録をする委員会)ではターメリックは消化不全治療薬として認可されています。
⚫︎ステロイドの代替になる
アレルギー治療などで用いられるステロイドは長期の使用ができず、副作用もあるため使用が限られていました。
しかし、クルクミンは副作用がなく使えることが大きな利点です。
また、Journal of Pharmacy and Pharmacology(薬学及び薬理学に関する雑誌)において掲載された研究ではクルクミンをステロイドと併用することでステロイドの副作用軽減作用があると発表しました。
⚫︎コレステロールを減らす
クルクミンは胆汁の働きを活性化することで、コレステロールが消費され、その結果、中性脂肪を減少させることができるそうです。
⚫︎抗酸化作用
ほかの抗酸化物質を活性化させます。
コレステロールの酸化を防ぎ、血液をサラサラに、動脈硬化を予防します。
抗酸化作用により、細胞の老化(酸化)を防ぐためアンチエイジング効果も期待できるそうです。
(抗酸化作用に関してはいつかまた記事にします。)
⚫︎肝機能サポート
人間のアルコール解毒作用にウコンが有用とされるのと同様に、犬にとってもターメリック(ウコン)は肝機能サポート食材として有効です。
クルクミンは胆汁分泌を刺激して解毒作用を強めます。
このようにクルクミン(ターメリック)は様々な効果が見込まれるスパイスなのです。
ターメリックの与える量

これまでどれだけ有用なスパイスなのかを述べてきましたが、どんなに体い良い食材でも大量摂取すれば毒になります。
ではターメリックを与える上での適正量はどのくらいなのでしょうか。
アメリカの情報サイトによると
・1日あたり体重1ポンドあたり15mg〜20mg
・体重10ポンドごとに1日あたり小さじ8ぶんの1~4分の1
(1ポンド=約0,454kg)
と記載されていました。
ちなみにこれは与えはじめの量で大型犬は最大大さじ1杯まで増やせるそうです。
また、クルクミンは体外に排出されやすいため少量頻回で与えるのを勧めるそうです。
ターメリックのデメリット
ではターメリックに悪いところはないのか、という点に触れていきます。
⚫︎着色性
ターメリックを天然着色剤として用いることもあるくらい綺麗な黄色に染まります。
犬の被毛やまな板、布製品は黄色く染まります。
すぐに洗っても落ちないこともあり、少し厄介です。
⚫︎便が固くなる
ターメリックには弁が固くなる作用があるようで便秘になりやすいそうです。
そのため与える際には十分な水分やヨーグルトなどと与えると良いとのこと。
(実際に私が愛犬にターメリックを与えている分には弁が固くなった印象はないですが、個体差が大きいのかな?)
⚫︎体を温める
スパイス特有の体を温める効果があるようです。
一見、メリットにも聞こえますが、夏場や体温が上がっている状態のときには注意ということでしょう。
⚫︎薬品との作用
抗炎症薬、糖尿病薬、そのほか1部の薬と相互作用を起こす可能性があります。
ここでいう、相互作用とは互いに効果を打ち消したり副作用を増強させてしまうようなことを指します。
⚫︎化学治療阻害の危険性
抗がん剤等に影響を齎す可能性があります。
そのほか、薬を服用している場合、胆道閉塞、胆石、胆嚢や肝臓疾患がある場合も注意しましょう。
いずれも医師に相談、無理に与えないことが大事です。
⚫︎過剰摂取の注意
色々な効果が期待できるとはいえ、大量摂取や長期摂取は避けましょう。
特に摂取量が少ない超小型犬は注意が必要です。
ターメリックの与え方
ターメリックはパウダー状で販売していることも多く、そのままふりかけて与えることが最も容易で基本でしょう。
脂溶性なので肉と一緒に炒めたりして与えても良いでしょう。
ココナッツオイルと火にかけながら練り、ターメリックペーストにしておくのも良いでしょう。
*参考文献
https://www.purina.com/articles/dog/health/nutrition/turmeric-for-dogs
コメントを残す