皆さんはパワーブリードという言葉を知っていますか?実はパワーブリードと呼ばれる犬種たちがいるのです。明確にいうとどの犬がパワーブリードでこの犬は違うという明確な判断基準は無いのですが、主に高い攻撃性または馬力を持った犬たちを指します。強いパワーを持ち合わせているのでもちろんペットとして飼育するには様々な点で注意することが必要です。なかには一瞬で攻撃性を高めることができる犬種もいます。

パワーブリードとは
パワーブリードとはあるグループの犬種を指す言葉です。
明確な基準はないにしろ、大体の人が
”体格が大きくて強固、力が強い、痛みに強かったり攻撃性が高いこともある”と定義しています。
代表的なパワーブリードは、ピット・ブル・テリア、ロットワイラー、ドーベルマン、ジャーマン・シェパード、マスティフなどです。
名前の並びを見ればどのような犬種たちかがわかると思います。
このような犬種は時には危険犬種として指定され、販売や飼育が禁止になっている地域も世界にはあります。
日本の犬だと土佐犬や秋田犬も含まれそうです。
少なくとも初心者向けではないというか、飼育環境や飼い主の家族構成、躾や社会科などが他の犬種以上に重要になるのではと思います。
パワーブリードに含まれる犬種たち
パワーブリードに含まれる犬種の中でも大きく2つのグループに分かれると私は考えていて、
1つは純粋に体が大きく、力が強いグループ
・体の大きさや力の強さに加えて、痛みに強く一瞬で攻撃性を引き出しやすいグループ
上記のようにグループ化できるのではと思っています。
①体が大きく、力が強い”パワーブリード”

体格が大きく馬力がある犬種たちを意味するパワーブリード
例えばハスキーや、セントバーナード、ニューファンドランド、ランドシーア、ピレニーズなどがその典型例ではないでしょうか。
それぞれ大きい体格や強い力を持っているのには目的があり、そのようにブリーディングされています。
ハスキーは犬ぞりを引くため、セントバーナードは山岳救助犬として、ニューファンドランドとランドシーアは水難救助犬、ピレニーズは羊を守る牧羊犬として大きい体と強い力が求められました。
これらの犬たちは人間と一緒に仕事をすることが目的の犬種なので基本的には扱いやすく温厚、守護意識が強い、人と働くことで喜びを感じる、満たされる犬種と言って良いと思います。
②体の大きさ、力の強さに加えて攻撃性を簡単に引き出すことができ、痛みに強い場合もある”パワーブリード”

例えばマスティフ系、ブル系、テリア系、ロットワイラー、ドーベルマン、ジャーマン・シェパードなどが挙げられます。
その中でもマスティフ系、ブル・テリア系、テリア系のグループに関してまとめてみました。
・マスティフ系
そもそもマスティフとはアングロサクソン語でパワフルを意味するマスティから付けられたそうです。
元々闘犬、番犬として活躍するためにブリーディングされたので攻撃的な、血気盛んな性格の個体が多いとされています。
実は日本の土佐犬は海外ではジャパニーズ・マスティフと呼べれていることもあり、このグループに入ります。
他にはイングリッシュ・マスティフ(最もメジャーなマスティフ)、チベタン・マスティフ、ジャーマン・マスティフ(グレート・デーンの別名でもある)、ボルドー・マスティフなどマスティフと七つく犬は多岐に渡ります。
マスティフといえば特徴的なのは、たるんだ口周りの皮膚や顔のシワです。
・ブル・テリア系
ブル・テリアに加え、スタッフォード・シャー・ブル・テリア、ピット・ブル・テリアなどが挙げられます。
いずれも闘犬犬種です。
ガッチリとした筋肉質の体格に短頭の大きな顔つきに大きな口腔をしています。
(特徴的な大きな口に短いマズルは噛みつきやすいため、なんて説もあります。)
様々な情報媒体で初心者向けではない、しっかりと躾や社会化が必要と書いてあることがほとんどです。
・テリア系
テリアと聞くとジャックラッセル・テリアやヨークシャー・テリアを想像しますが、テリアと名がつくの犬は本来殺傷が目的の本来は狩猟犬でした。
(狩猟犬にも色々タイプがあり、追い立てる役割や飼い主が獲った獲物を拾ってくる、獲物を探すなど多岐にわたります。)
テリアは犬自身が獲物を捕まえ、獲物の息の根を止めることが仕事でした。
運動能力が高く、明朗快活とした性格に粘りこくしつこい諦めない性格はきつねや穴熊、ネズミなどを狩るパートナーとして適任でした。
もっと詳しく述べると、しつこく飽きない性格のため攻撃をなかなかやめ図、俊敏な動きができることは闘犬種にも適任なのです。
このため、テリア系の中でもブル・テリア系は狩猟犬はもちろん、守衛犬、番犬、闘犬としても活躍していました。
ブル・テリア系で紹介した犬種においてテリアの気質が発揮されていると言えるでしょう。
危険犬種とされるパワーブリード

今まで紹介してきた犬種たちは危険犬種として指定され販売や飼育が禁止になっている国や地域があります。
例えばイギリスではすでに1991年に危険犬法で危険をもたらす可能性のある犬種の飼育を禁止するものでした。
(この危険犬法に関してはまたいつか詳しく触れたいと思います。)
もちろん反対もあり、全ての犬種において確かな安全性はないのに差別的である等の意見もたくさんありました。
力が強く攻撃性が高い犬種においても、他の犬や人と穏やかに過ごし攻撃性が少ない個体もいるでしょう。
去勢をすることや、躾や社会化を徹底、穏やかな性格の個体同士でのブリーディングをすることで危険犬種と言われる犬は減ると思います。
ただ大前提として、もし万が一にトラブルがあった場合、パワーブリードなら並外れた力と攻撃力が爆発し、コントロールどころか人間の身に危険が及ぶ可能性が他の犬よりも大きいということなんですよね。
犬をどのような個体に育てるかは生まれ持った遺伝的な性格とDNAに刻まれたその犬種が持っている役割、目的に沿った本能、そして育て方だと思います。
小型犬でも攻撃性がある子はもちろんいますし、こればかりは犬種問わず個体差が大きいのです。
犬種で”あの犬は危険”などと判断するのではなく、個々に、個性に合わせて接していけたらよいのではと思います。

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